表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/190

固く閉じられ人の5倍はあろうか鉄の塊である城門の前にマリアは軽く拳で叩く、何箇所か叩き音を確かめると左右から一枚づつで閉じられた城門の唯一の隙間の前に立つ……中央に扉同士が噛み合い隙間は1ミリも無いが確かに一本の細い線が城門には刻まれている。



「テツ君貴方の剣でこの辺を貫いてください」



「いやいやいや無理だろ、この城門見ろよ~他探そうぜ」



「いいからやってください」



魔法で水流の剣に変え隙間に差し込んでいくとガリガリと鉄が削れる音で耳を塞ぎたくなる、全体重を剣に乗せて後ろを脚を蹴りあげて刀身を全て城門に埋めると一息つきマリアに顔を向けると親指を下に落としていく。


サインの意味がわかり再びの重労働に溜息をつきテツは差し込んだ剣を下ろしていく、機械音が激しく響き活動限界が近い事を知らせ手にも力が入ると今まではとは違う何かを叩き斬った音が鳴る。



「テツ君ニノさん、私は先程パロから撃ちだされた兵器を探して破壊します、二人は敵を引きつけてください」



鉄が擦れる音と錆びた鉄の悲鳴が同時に響き巨大な城門はゆっくりと開いていく、マリアは誰よりも前に出て片手にはバスターソード片手には同じくバスターソードと重剣を二刀流と女性にはありえない装備で今か今かと待つ。


城門が開ききる前に人一人が通れる隙間が出来るとマリアは両手の剣を地面に引きづりながら扉の向こうに消えていく、テツとニノも追おうとしたが城門の隙間から顔の半分を削られた男が飛び出してきて止まる。



「テツ出来るだけ守ってやるから何とかもちこたえろよ」



「まったくフェルの言う通りだな、今から殺しまくれば気にもならなくなるだろうな」



扉が完全に開くと数十の兵士達や傭兵達が武器を構えている、マリアが通過したと思われる場所は人の死体が転がりどれも無残な殺され方をしていた。


一人の兵士が槍を突き出し突進してくるとその槍は斬り落とされる……槍の切っ先を叩き落としたニノはそのまま間合いを詰めての一閃。


腹を斬られ口から血液を吐き出し兵士が倒れるとそれが合図となり一斉に二人に傭兵や兵士が襲いかかってきた、軽く見ても40はいる兵士の中にニノは飛び込んでいく。



「うぉおおおりゃぁあああああ!!」



恐怖を隠すように雄々しく叫ぶとテツは目の前の傭兵を斬り捨てるが中途半端に浅く痛みで地面で叫んでいるが気にしてる余裕はない、次々に襲いかかってくる敵の攻撃を避ける……避け続け距離感を体に叩きこむ。


腕は二本で武器での攻撃だから一回と考えテツはボクサーの最大の武器を出す、素人には到底追い付けない脚捌きと手の速さを引き出し殺す……殺しまくる。


これほどまでに上手くいくボクサーとしての戦い方にテツは一瞬酔うように歓喜していく、大きく振りかぶるモーションは止まって見え速さ重視の小さな振りもテツにはスロー再生に見えてしまう。



「ハハッ」



小さく笑う、まるで相手にならない敵を完膚なきまでに叩き潰す感触が手に残りテツは笑ってしまう、この時にはもう元いた世界でのテツの半分は狂気とこの狂った世界に支配されつつあった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ