二
壁にはよくわからない模様があり一か所壁の大きさそのままの鏡がある、天井にはシャンデリアが数個吊るされ目に入る家具はどれも見た事もない、全体的に薄茶色に染めれられた部屋……ではなくどこかの王室かと思うとな場所でテツは目覚める。
寝かされていたベッドも部屋同様に広くゲームで出てきそうなキングサイズだった、起き上がろうとすると腹の強烈な痛みで動きが止まり痛みの先を見ると白い布が被せてあり冷たい。
丁度シップを張られた時の感触と似ていて心地いい、起き上がろうとした体をベッドに戻し女神が空を駆けている絵が描かれている天井を見て一息つく。
「気づきましたか」
横に小さく座っているフェルを発見するとテツの思考は一瞬止まる、おでこには白い布が貼ってありなんだが普段とのギャップに笑ってしまうが注目すべき場所はそこではない。
銀髪美少女は何を思ったのか自分の鼻の穴にティッシュを詰め込み真顔でテツを心配するように頬を赤く染めていた。
「ブハッ!! ギャハハハハハ!! フェルなんだその顔ぉ~」
「ううううるさいです!! 鼻血が止まらないから仕方なくですよ!!」
この時初めてフェルの人間らしい顔を見た気がしテツは更に爆笑してしまう、鼻からティッシュを垂らした美少女が真剣に照れたり怒ったりする姿は想像を遙かに越える面白さだった、確かにテッシュは赤くなりまだ鼻血が止まらない様子に気づきフェルに後ろを向かせる。
「ほれ顔を上に向けろ……叩くぞ」
「え!! なにを……首を、ヒャっ!! ふがっ!!」
首を軽く叩くとフェルは焦り全身に力が入ってしまったのだろうか、鼻に詰めていたテッシュが勢いよく飛び出し豪華に作られた壁に当たりテツは一瞬止まった後に腹を抱えて爆笑してしまう。
「ウハッ!! 腹痛ぇ!! ギャハハッ腹痛い、笑うと腹が――オォオオオオ!!」
「あの話をしていいですか? 結構真面目な話です」
「ギャハハハハ!! その鼻血を垂らした顔で真面目な顔しないでくれ、オォオ腹痛い!!」
我慢の限界だったか笑い狂うテツの顎に拳を全力で叩きこむとベッドから吹き飛び家具に激突し殴った本人が一番驚いている。
「凄い貴方の真似をしてみたんですが、これは強力な武器になりますね」
「ガッ……いやお前の怪力が凄いんだよ!! もういいから話はなんだ」
殴った拳を隠すように後ろに回し少し照れた様子の後に真剣な顔になり一世一代の覚悟を決めてフェルは大きく深呼吸した後に言う、テツも真剣な顔になり無駄に緊張していく。
「あのお友達になってください!!」
「ここどこ?」
「私の家です、じゃなくて!!」