ドロシーの決意は俺が保証する
「なるほど、それでここまで来たと」
反帝国軍の拠点の中で、俺たちはそこのリーダーらしい人のところまで案内されて話をすることになった。俺たちを囲んでいる人たちもあまり歓迎した雰囲気ではなく、明らかに警戒されているようだった。
それでも俺たちは信用してもらうしかない。ディランを止めるためには、彼らの力を借りるしか手段はないんだから。
「ドロシー嬢がいる時点で俺は信用できねーよ! なんたってあのディランの妹だと? あいつと繋がってたっておかしくないじゃないか!」
「だが彼女はディランに反抗して奴隷にさせられたんだろ? なら俺たちの同志じゃないか」
「でもとても奴隷には見えないぞ。その話事態がガセなんだろ!」
取り巻きたちの中でも意見は分かれているようで、特にドロシーが一番争点になっているようだった。ディランの妹である以上、そうなってしまうのも仕方がないのかもしれない。
でも、俺はドロシーの決意を一番理解しているから。
「ドロシーが本気でディランを止めようとしているのは、俺が保証します。彼女はディランに嵌められて奴隷になって、とても辛い思いをしても今こうしてディランに立ち向かおうとしている。だから……信じてもらえませんか?」
ドロシーを批判する声が大きい中で、俺はみんなに決意を信じてもらうためにそう伝えた。
「ならそいつが裏切ったらお前は何かするのか? 口で言うだけなら誰だってできるだろ?」
「そうだそうだ!」
それでも疑い深い奴らにはまだ信じてもらえない。なら、俺も覚悟を見せるしかない。
「ドロシーがもし裏切ったら、俺は自分の命をお前たちに捧げる」
「え、エリック!?」
「大丈夫だよ、ドロシー。俺はドロシーがそんなことしないって信じてるから」
「……うん! 私も、エリックと同じ覚悟です。お兄様を止めるために、なんだってします」
ドロシーとお互い顔を見合わせながら、真剣にお互いの覚悟を伝えあう。
「……そこまで言うなら信じてやろう。なら、目的のためにお前たちの力を思う存分利用させてもらうぞ」
どうやら俺たちの思いも伝わったらしく、反帝国軍のリーダーは俺たちのことを認めてくれたようだ。でも、まだここはスタートライン。これからがもっと大変なんだから、気を引き締めていかないとな。
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