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異世界破壊録  作者: レレレ
第壱幕 転落
1/1

深淵の

『そうか…。ならば貴様は何を差し出すのかね?』


「…全てだ」

嘘だ。俺の全ては、少なくとも"ここ"には無い。


『ほう?』


「全てくれてやる!家族も!友人も!俺の持つ全てをだ!だから!ヤツらだけは!ヤツだけは!」

ははは。こんなもの。


こんなものもっと早くになくなればよかったんだ。仮初の絆なんて。"この世界"に生を受けた時点でそんなものは感じたことがなかった。

何もかも。


何もかも納得がいかなかったんだ。どうして俺がやらなきゃならないんだ。

<それが使命だからだ>

「違う!」

<お父さんやお母さんを!失望させたいのか!!>

「お前が…父だと!」

<お前は…生まれたときから"力"があって。正直羨ましいよ>

「お前に…何がわかる。俺は…俺は…」

最初から嫌だったんだ。"この世界"に来ることを望んだことは一度だってなかった。


<私は女神****>

「消えろ! …二度と…二度と俺の前に!」

<私は女神****>

「クソッタレが…消えろ!」

<私は女神****>

「消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ」

<私は女神****>

「…消えろ」

<私は女神****>

「…」

<私は女神****>

「…」

<私は女神****>

<私は女神****>

<私は女神****>

<私は女神****>

<私は女神****>

「…やめてくれ」

<私は女神****>

「俺を帰して…くれ…」

<私は女神****>

「もう…ほんとうに」

<私は女神****>

「…」

<私は女神****>

「…」

<私は女神****>

「…」

<私は女神****>

「…」

<私は女神****>

「…何もかも」

<私は女神****>

「…」

<私は女神****>

「…無くなっちゃえばいいのに」


クソッタレ。

こんな世界。


…クソッタレ。





『よろしい。ならば!キミは私達の…』





 その日、世界は震撼した。新たな×××の誕生を。



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