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第80話『幸せを…占いのソラに』

 ここは南メイガン街の郊外にある

 宿舎の一室…


 その窓際にて、セタに顔だけでなく

 体躯までも似ている

 金髪の女性…アミス・ロッドと

 シャーマンの幽霊の会話 


「あら、お久しぶり…

 こんな遠くまで、どうして?」



(元気にしているか?

 気になって来てしまいました)



「……そう。相変わらず…

 "干渉"しているのですか?」



(いいえ…。アナタに怒られてからは

 見ているだけで…

 特に何もしていないですよ…)



「……お利口さん」



(…こちらの方は、元気です。

 そちらの方はどうですか?)



「はい…皆、元気ですよ。

 セタ様の大切なネムコさん達も…

 変わりないですか?」



("より"可愛くなっています)



「…そう。では可愛さ以外は…

 変わりない…。ということね」



(…相変わらず、天気を占っている

 のですか?)



「いいえ…。明日の天気を

 大切な人に…毎日欠かさずに…

 "伝えている"だけ」



(………そうですか。では、

 もう用は無いので、ムラに戻ります)



 ・・・


 

 そのやりとりから数日が経ち…

 セタの村にサラからの手紙が

 届いた…


 大親友のセタへ…から始まる内容は

 近況の報告等、当たり障り

 のないものだったが、文末に、


【お互いに"幸せ"になろう。


 この手紙を書く"きっかけ"を

 与えてくれた、私には見えない

 美人で不思議な幽霊さんにも、

 よろしくな…】


 と記してあった


 読み終えたセタは、


(幸せになろう…とは、寂しいことに、

 もう会うことは無いのだから…。

 という意味(こと)かな?)


 と思いながらも、

 唯一の親友であるサラから、手紙が

 届いたことが何よりも嬉しかった


 途切れてしまった関係では無かった…

 ということが知れてよかった


(安心した…。私はずっと…

 アイツの"親友"なんだ…)


 セタは手紙を大切に折りたたんでから

 返信の内容を考える前に…


 窓際に立ち…外をみて、幽霊を探した


 晴れた色の広がる空の中

 シャーマンの女性の幽霊は相変わらず

 ふわふわと浮いていて…


 セタが大きな声で『おーい!』と

 呼ぶと…。やってきた幽霊に、


『連絡が来た!

 ありがとう!…』


 といった


 お礼の理由を知って

 幽霊は、


(これは、干渉してしまったの

 でしょうか?)


 とセタに素朴な質問をすると


 セタは『ああ…。だが、

 "とてもよい"干渉だ…』


 と答えた


(そうですか…。わかりました)


 と幽霊は返すと、

(ちょっと出掛けて来ます…)

 と窓から外に出ていった


 このあと幽霊は、また"天気の人"

 に会いに行き、手紙が届いたこと

 を連絡して、セタにそのことを

 伝えた


 淡々と報告をしながらも、得意気で

 どこか嬉しそうにみえる幽霊に対し、


(可愛い奴だな…)


 とセタは思いながら、

『そうか、うん…。ありがとう』


 とお礼を伝える


 幽霊は、

(また何かありましたら、言って

 下さい。セタの言葉を伝えて

 きますよ…)


 といって、また窓から出ていく


 外に広がる無限の彼方…。空の色は

 澄んだ青に染まり、消えかけの僅かな

 雲と幽霊が浮きながら、見える限り

 光に溢れ…晴れている


 セタは(きっと、同じ空を…)

 と思いながら、その様子を眺め…


(ただ…私は、この場所で)


 と、今日も天気を占っている…

 アミス・ロッドと、親友の

 サラのことを…。その二人の

 行く末と、"幸せ"をソラに願った

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