風に吹かれて
駅のホームはあなたがやってくる方向から
追い風となり
一気に吹き抜けてゆく
まわりの緑が目立ってきたのは
山の木々だけでなく
あなたと出会った季節が
ちょうど、これくらいの時期だったからと
わたしはそう記憶している
苦手としていた料理も
いまでは、一定の自信があるし
髪の長さも、ずっとショートのままだ
出会った季節と比べたら
私自身が想像もできていないこと
あなたを待っている間に
何を考えるか・・
今を考えるのか
これからを考えるのか
昨日を振り返ってみるのか
贅沢な悩みだな
だけど、なんか不安だけは隠しきれない
その不安は
どこからか突然あらわれる
あなたに聞いてもらう前に
よかったら
さっきから吹いている
追い風にでも
運んでもらおうかな。