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零れた(ボツの)欠片~未来の調薬師?~




 変態エピソードの入る時期よりも後に来ないといけない内容なのに、蔓薔薇の時期が合わないかな?と本編に入れられなかったお話です。2年生以降に入れても良いのですが、そんなに書ける自信が無いので、こちらにm(_ _)m


 非常に短いですが、ほぼ原文のまま。初等科の学科棟の名称等も、当時のまま どうぞ。

 





 調薬の練習を終えて。礼儀正しく会釈をして行く青銀色のアーシャ嬢と、笑顔に紛れて軽く睨んで行く薄紅色のウォルセン殿下。二人を見送りながら、机に残った小皿を取り上げ 検分します。



 まだ 拙いながらも丁寧に調薬された誠実な薬と、そつの無い手際で巧みに調薬された高慢な薬。二人の性格がとてもよくわかる仕上がりです。



(彼女は良い調薬師になるかもしれませんね)



 自ら敷地内の人工林で薬草を採取し、使う者を思いやり、丁寧に調薬する姿勢。是非とも このまま成長して欲しいものです。



(聖都に残るつもりが無いのは残念ですが)



 ()()として手元に置き、調薬の術を徹底的に仕込んでみたいところですが……きっと隣の御方が放さないでしょう。



 窓越しに渡り廊下を見れば、先ほど退室した二人が、初等科本棟へと向かって歩いている姿が見えます。廊下の石柱に絡み付いた少し気の早い蔓薔薇が蕾を綻ばせ、春の陽光を浴びていました。



(どうせ植えるなら蔓薔薇ではなく、魔力草の月光蔓薔薇にしたらよいでしょうに)



 花色は地味でも、月夜には青白い光を放ち幻想的な姿を見せる神秘の花であり、光る花弁は 最上位魔法薬にも使われる貴重な薬草です。



(まあ……苗の入手が恐ろしく困難ですし、肥料の管理には神経をすり減らすほど注意が必要な気難しい子なのですがね)



 手に持った小皿を洗浄してから腕輪に仕舞い、使用した器具が正しい方法で片づけられているのを確認し、保管された薬品・薬草の残量を確かめ、きちんと戸締まりをしてから、私も調薬室を後にしました。











 本編の 1000PV 突破記念。


 ……と、言いつつ没話を投稿しとりますけど。


 か、感謝は すっごくしてるんですよっ(>_<) もうちょっと長いお話が 時期的にまだ出せなかっただけで!


 そして 主人公たちのことを考えていたハズが、いつの間にか薬草の話に……マイペース恐るべし?な お人のルイン先生。




 後になってから 蔓薔薇の花言葉を検索したのですが……無邪気、爽やか、いつも美しい、愛 の4つでして、何かが芽生え始めたかな?という頃合いに是非とも入れたかった!! と 少し後悔しましたです(´;ω;`)ハイ



[本編に匂わせ損ねた設定]


《色》


 古いしきたりの残る一部の妖精族には、名前に髪や瞳の色を付けて呼称する習慣が存在します。神霊に近い者は、自らの魔力の質が髪や瞳の色として現れるため、個人を認識する重要な要素であったそうです。メカニズムなどは解明されていませんが、その他の人類の中にも、時々適正の高い属性の色合いが現れる人がいる……かもしれない。




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