表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生したら、まさかのオオカミだった!?  作者: 永遠眠
第1章 転生した先は…。
6/107

確認と詳細。

時刻 "12:38"


"…とりあえず、この各ステータスに関しての詳細な情報は見れるか?"


と考えていると、今回は何の変化も起きなかった。

とりあえずレベルの概念、このへんなポップアップ、まるで仮想空間のゲームでもしている感じか。

となると…。


と前足を上げ、基本ステータスの項目にある≪生命≫の欄に触れてみる。


―ポンッ


触れてすぐ横にその詳細を示したポップアップが表れた。


"やっぱり感じとしては仮想空間≪VR≫に近いか。して、生命の内容は…"



====================


     ≪生命≫

ライフポイント"HP"とマジックポイント"MP"を差すステータス。

その値が高ければ高いほどHPとMPの値は高くなる。


====================



考えていた内容そのままだった。

次に筋力の項目欄に触れてみる。



====================


     ≪筋力≫

物理攻撃に関する攻撃力を上昇させるステータス

または何かしら行動を起こす際に必要な能力でもある。


====================



"何かしら行動を起こす際…か。ざっと考えられるとしたら、モノを運んだり、重いモノを持ち上げたり…とかか。"


実際にそんなことを考えつつ、自らのステータスの筋力を見てみる。

今の筋力の値は5。どう考えても低い。ただそれは理由が簡単にわかる。


自らの体を再度見直す。

わんこフォルムであることには変わりないが、明らかに小さいのだ。

小さい体にこのステータス。これらを照らし合わせて導き出される答えは…


"つまり、今の俺は子供ってことか?"


そう、今の状態はまだ子供だったようだ。

自我を持ち始め、意識がしっかりし始める時期の子なのだろう。


子供だからこそ今のこの低いステータス欄。

つまりはこれからのレベル上げとかで成長すれば十分にこれらのステータス上昇は見込めるということ。


以前日本にいた際はこういった異世界転生関係のラノベをいくつか持っていた。

それらを見てすぐに行動するのは子供状態での努力値上げが定番だ。


ただそれは人間の状態の場合であって、今の俺は子わんこ。

シルバーウルフだから、子狼ってところだ。


"ただ、俺が子供ってことは…親がいるわけだよな。"


辺りにはそれらしき姿も気配も臭いもしない。

つまりは俺の"親"であろう狼は近くにいないことになる。


育児放棄なのか、それとも餌を求めて狩りに出かけているのか…。

狼になったのはこれが初めてだし、これが当たり前なのかもわからない。

ましてやここは異世界で、シルバーウルフの名前が如く、普通の狼じゃないのだろう。


"とりあえず、ボーナスポイントの振り分けをしっかり見極めないと。"


どのゲームにおいても一番肝心なのがステータスである。

まして、ボーナスポイントを使っての振り分けがある分、ステータスの調整ができる可能性がある。

となるとどれが死にステでどれがガチステなのかを見極める必要性があるのだ。


それに狼に合わせたステータスの振り分けも必要になってくる。


"…めっさ楽しくなってきた。"


口が緩み、きっと変な顔をしているだろう。

まぁそんなことは気にせず、残りのステータスも見ていくか。



====================


     ≪魔力≫

魔法攻撃に関する攻撃力を上昇させるステータス

また魔力が高ければ、その分消費する魔法の細かな調整が可能になる。


====================



"そのままだな。ただ、高くなれば細かな調整ができる…ということは、消費を増やして火力を上げたり、消費を減らして手数を上げたり…とかか?まあいい、次。"



====================


     ≪体力≫

物理に関する防御力、または耐性に関するステータス


====================



"つまりはこれを上げれば硬くなると。うーん、狼に防御力は必要だろうか…?"



====================


     ≪信力≫

魔法に関する防御力、または耐性に関するステータス


====================



"体力が物理なら信力は魔法ってことか。わかりやすいな。"



====================


     ≪俊敏≫

回避、速度に関するステータス。


====================



"回避と、速度に関するステータスか。これは俺と相性がいいな。"


色々と考え抜いて、とりあえずボーナスポイントは次回に持ち越すことにした。


理由は単純だ。

このボーナスポイントは次のレベルアップ時にもらえなかった場合、この15という数値は重要になる。

相性がいいからとそうホイホイとステータスに振ってしまったら後が怖い。


まずはレベル上げだな。

それまではボーナスポイントの振り分けは保留にしよう。


と意志を固めると、今まで視界に広がっていたポップアップはすべて消えた。

きっと俺の意識に応じて出てきてくれるのだろう。


そんなことをしていると、ふと鼻に突く嗅いだことのない臭い。

鉄、そして生臭い感じ…。間違いない。"血"の臭いに間違いない。


臭いが漂ってくる方へ顔を向けると、2匹の銀色の毛を靡かせた堂々たる大狼がすでに息絶えた大きな猪を引きずりながらこっちに向かっている姿が見えた。



前回と主人公のステータスは変わりません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ