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異世界転生したら、まさかのオオカミだった!?  作者: 永遠眠
第1章 転生した先は…。
4/107

終わりからの始まり

?????


"…なんだこれ?"


気が付くとそこは真っ黒な空間に居た。

足に地面は付いていない。どうやら浮いているらしい。


移動は…できないと。

身体、手足を動かすことは出来るらしい。

ただ歩くような動作をとっても前に進んでいる感じはしなかった。


"うーん…、これは夢か?"


ただ夢にしては意識もはっきりしすぎている。

動くことは出来ないし、かといって何も起きない今の現状にどうするべきか悩んでいると…


―ポンッ


         >貴方は大好きなウサギのぬいぐるみと共に寝ています。<

         >寝る際に、ウサギのぬいぐるみはどこに置いていますか?<

①自分のすぐ横

②近くに置いてある机の上

③抱きしめるように一緒に寝ている

④大事な戸棚の上に



"…これは見る感じ、心理テストか何かだろうか?"


変なサウンドと共に突如、目の前の空間に浮かび上がる文字列。

文字がそれぞれ大小バラバラ、更にふわふわと浮いているのか、固定されておらず、若干ゆらゆら動いている。

おかげで読みにくいったらありゃしない。


ただ目の前に出た変化を無視するわけにもいかないため、ため息を付きながら少し考え、④を選択。

すると、文字列は消え、数秒後にまた


―ポンッ


という音と共に今度は違う質問が出てきた。


"すぐに答えが出るタイプではない…ということか。"


これによって自分は一体何が判明するのかわからない。

何もかもが未知であるし、今起こったこの不可解な現象の理解もままならないままだ。


だからこそこの質問は自分に素直になり、尚且つ慎重に選んでいく。





―ポンッ


"…なげぇ。"


あれからどれぐらい質問に答えていたのか。

大体これで50問目だっけか。

とりあえず質問内容を読み、選択肢を見て自分に似合う番号に触れる。


文字列が消え…何も起こらない。


"…ん? 終わったのか?"


と思っていると、


―ポンッ


         >集計結果をまとめています。少々お待ちください。<


という文字列が浮かび上がる。

どうやらあの質問で最期だったようだ。

一つ一つを慎重に考え、答えていたためか、意外と時間がかかったようだ。


宙に浮かんだ状態で両手を上に大きく伸ばし、力を入れる。


"んー…! 長かった! さて、これで次は何が起き"


―ポンッ


            >集計結果が出ました。お疲れ様でした。<

              >では異世界へ転移します。<


"おう、お疲れ…はっ?"


自分の目を疑った。次に現れた文字列。

その最後の文章から目が離せない。


"異世界に…転移?どゆことだ?え、一体"


と最後まで考えるよりも先に、今までいた空間が真っ白な光に包まれる方が先だった。


―ポンッ


             >それでは良き、異世界ライフを。<


消えゆく視界の片隅で、そんな文字列が見えたような気がした…。



次からは異世界人外主人公の物語です。

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