不自然
時刻 "12:00"
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Lv:3
名前:アンジュ
種族:デモンベア
HP:32/32
MP:65/65
攻撃力: 21
防御力: 37
魔法力: 23
魔防力: 39
移動力: 35
回避力: 30
隠密力: 13
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取得スキル一覧
バトルスキル
・噛み付き 熟練度Lv1
・引っ掻き 熟練度Lv1
・体当たり 熟練度Lv1
スペルスキル
・ヒール 熟練度Lv8
・アンチデフ 熟練度Lv5
・リジェネ 熟練度Lv6
・聖なる光 熟練度Lv3
アクティブスキル
・守護せし光 熟練度Lv2
パッシブスキル
・大いなる者の守護 熟練度LvMAX
・守護せし加護 熟練度LvMAX
・癒しの加護 熟練度LvMAX
・思念話術 熟練度Lv4
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"これ明らかにデモンベアが持ってるスキルと能力値じゃないよな…。"
だがそれよりも一瞬気になったのは、ステータスを表示した際、一瞬違和感を覚えたという事。
取得しているスキル等とステータスにも確かにデモンベアのそれじゃないことに違和感はあるが、それよりももっと根本的な何か。
そしてその違和感にアルフは身に覚えがある気がした。
だがどうしてもその違和感のそれを思い出すことができない。
苦悶な表情を浮かべるとそれに気づいたのかアンジュは顔を俯かせる。
『わかってるわよ、デモンベアっぽくないってことぐらい…。』
『破壊のデモンベア様がこう防御系が高く、またスキルも明らかに癒し系特化ときたもんだしな。』
『でも今じゃあたしは感謝しているぐらいよ。だってあたしが癒し特化じゃなかったらあの時、お兄様を死なせていたんだもの。』
『それもそうか…、はは。ほんと、あの時は助かったよ。』
『どーいたしまして! えへへ。』
とりあえずその違和感はまた後で思い出すことにして、今は狩りについて考えよう。
癒し特化、また防御が高いということはもしアンジュの方に相手の攻撃が向かうことがあっても多少なりと耐えられる。
だが俺の立ち回りとしては遠吠えによる相手の敵意を自分にだけ移し、他には絶対に移させないこと。
こうなると"隠密"からの"致命の一撃"は使えない。
となれば、遠吠えで相手の敵意…つまりヘイトを自分に稼ぎながら攻撃を当て、隙ができればそこに全力で"致命の一撃"を叩き込む、ぐらいか。
『とりあえずアンジュは回復に専念。また相手が自分の方を向いたら避けるか隠れるかしてくれ』
『わかったわ。』
『まあできる限りアンジュには向かわせないつもりだけど、一応は警戒してくれ。』
とりあえず狩りの得物を探すことにした。
少し歩いた先、茂みの向こうにディアプニルの群れを見つける。
だが数が多い。見た所8体ほどいるようだ。
臆病で高速で逃げやすいディアプニルではあるが、集団で来られたら勝ち目は低い。
アルフは首を振り、別の得物を探す。
今度ははぐれディアプニルを見つけ、攻撃を仕掛けようとしたが尻尾の付け根辺りに赤い斑点を見つけた。
はぐれディアプニルではなく、番いのディアプニルだった。
しばらく様子を見ていると以前戦った奴よりも一回り大きなディアブロアが姿を現す。
所々に深い傷跡があり、角も一本折れていた。
また片目に一本の傷跡が入っており、潰れているのか瞼を閉じていた。
ふとディアブロアがこちらの方に頭を向け、もう片方の目で鋭く睨む。
だがディアプニルは嬉しそうに近寄ってくるのを見て、視線をディアプニルに戻し、互いの頭を擦り合う。
『リア充爆発しろ』
素で出てしまった。
アンジュが顔を傾げ、どうしたの?とでも言わんばかりにこちらを向く。
なんでもない、と言葉を残して次の得物を探し始めることにした。
狩りの得物を探している最中、別の方で気配察知に引っかかったものがあった。
レベルが上がったからか、その詳細も大体わかるようになった。
気配察知に引っかかったのは1体のみ。周囲には別の生き物の気配はない。
アンジュの方へ顔を向け、静かに頷く。
それをみて察したのか頷き返し、足音を立てず、慎重にその気配へと向かう。
茂みに入り、こっそりと茂みの中から様子をうかがう。
そこには一匹の大きめの猪が岩から生えた何かを夢中に食べていた。
だがその猪も他の奴と同じ、普通の猪ではなかった。
顔から岩のような鱗が突き出しており、口から生やす牙もまた岩のように無骨な形をしている。
大きさもアルフよりも一回り大きく、1m50cm近くはあるだろうか。
静かに"鋭い眼差し"でその猪の情報を見てみる。
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ロックボア Lv5
名前:無し
種族:鳥獣種 幼体(雄)
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案の上、岩の大猪とのことだった。
レベル、鳥獣族と条件は整っている。
相手にとっては不足はないが、如何せん防御面がとても堅そうに見える。
それにこれでまだ幼体ということは、成体は一体どんなものなのか少し興味が沸いた。
『今回はあいつを狙うぞ。』
『わ、わかったわ…!』
意を決した2体は茂みから飛び出す。
それと同時にこちらに気付いたのか、勢いよく振り向く。
「ブゴォォオオオオオオ!!」
雄たけびが上がる。
それに負けじと、そしてロックボアのヘイトをこちらに向けさせるために、
「ウオォォォオオオオオオオオオオオオン!!」
と首を持ち上げ、天に向けて吠えた。
それが開戦の合図となった。
変わりなし!
修正1:背中から → 顔から




