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異世界転生したら、まさかのオオカミだった!?  作者: 永遠眠
第1章 転生した先は…。
24/107

怒れる雄魔鹿”ディアブロア”との死闘 "終"

時刻 "8:20"


先に動いたのは、またディアブロアの方だった。

先ほどと同じように上半身を持ち上げ、両足に力を込めていく。



―地ならし


ディアブロアが使うスキルの一つ。

その巨体から繰り出される地ならしはもはや地割れと言われても違和感はない。


回避方法は一つ。空へ一定時間逃げる事。

ただし地ならしした後は動けるのか、こちらの着地地点を予測して突進をかぶせてくる。

距離が近ければ、その突進の直撃を受けてしまうため、かなりの注意が必要だった。


…ただ、すでにアルフの中では対策を取っていた。

ディアブロアの前足が大地を鳴らす前に、今度はディアブロアに向けて全力で走っていく。


そしてディアブロアの前足が最大力の力で地面へ叩き付けるその寸前に、前へ強く地面を蹴って飛ぶ。

前足を地面に叩き付け、大地を鳴らす。

大地が割れながら激しく揺れ、また木々がさっきよりも次々となぎ倒されていく。


それを避け、ディアブロアの方へと飛び掛かる。

だがディアブロアはそれに合わせて角を振りかぶる。


アルフはそれさえも読んで頭ではなく、迫りくる角の殴打を避けて背中の甲殻へと飛び移った。

背中に飛び乗ったアルフを振り落とそうと、体を大きく動かして暴れ始める。


それに合わせて大きく飛び、そして再度同じ場所に着地する。

また乗ってきたアルフに対していらだちを覚えたのか、今度は先ほどよりも強く暴れる。


何とか振り落とされないようにしがみ付く。

そして明らかに落とせないことに業を煮やしたのか、近くの木々に背中の甲殻をぶつける様に突進する。


それに合わせてまた甲殻を強く蹴って飛び、近くの木に飛び映る。

背中から突進を繰り出し、木々をなぎ倒していく。


突進が落ち着いたのを確認して、また再度背中の甲殻に高所から飛び移る。


「グォォォオオアアァァァァアアア!!」


何度も何度も背中の甲殻に乗ってくるアルフに苛立ちが増していく。


また背中から近くにあった岩へと突進していく。

岩に直撃する直前に別の木へ飛び移り、岩に直撃して粉々に砕いた後にすぐさま再度飛び移る。


だがこの飛び移りで若干の変化が生まれた。


―ピキッ…


何かにヒビが入ったような音が聞こえるが、完全に怒りに我を忘れたディアブロアの耳には届かなかった。

だがその音を、何よりもその音を待ち望んでいたアルフの耳には確かにその耳で聞いた。


"まだだ…!"


そしてまた近くの岩にディアブロアの視線を誘導させ、その岩に背中の甲殻から突進させる。

直撃する前に近くの木々へと飛び移り、岩を粉砕した後にすぐ背中の甲殻に飛び移る。


―ピキピキッ…


「グォォオオオォオオアアアアアアア!!!」


とうとうディアブロアの怒りは極限まで達したのか今度はかなりの巨木に狙いを絞り、これ以上にないほどの速度で突進していく。


"今だ!!"


巨木に直撃する寸前、甲殻を強く蹴ってその巨木へと飛び移り、更に巨木を蹴って更に上へと飛ぶ。

そのまま一回転し、その前足に力を込めてディアブロアの背中の甲殻に向けて落下していく。


そして…


―ドゴォォオォオオン……


巨木に背中から突撃する。だが、そこでディアブロアもその異変に気付いた。

そう、背中の自慢の甲殻が度重なる突進による衝撃と、アルフ、そしてデモンベアの2体分の体重を乗せたジャンプの衝撃。背中の甲殻の一部、その一点だけを責め続けられ、ヒビが入り、砕け、そしてとうとう割れたのである。


割れた衝撃で砕けた甲殻の一部が柔らかい背中に幾つか刺さり、悲鳴を上げる。

それを誰よりも待ち望んでいたアルフは突き刺さった甲殻の破片に目がけて落下した。


かなりの高所から落下したため、その衝撃とアルフ、デモンベアの体重が乗り、想像以上の衝撃が突き刺さった破片に全て乗る。


――ズブズブゥ


と嫌な音と共に、破片がディアブロアの体奥深くまで沈むように突き刺さる。


「ギャァァアアアオオオアアオアアアアア!!!!」


今までに聞いたこともないような咆哮が辺りに轟く。

さらに力を込めてその破片をより強く突き刺していく。


それに比例して悲鳴の大きさも上がる。

これ以上刺さらないのか、破片はこれ以上突き刺さらなくなったため、ディアブロアの体を蹴って距離を取る。


想像以上のダメージに体をくねらせる様に暴れ始める。


"今なら…!"


とここで隠密を発動させ、ディアブロアの死角に入ると同時に一気に距離を詰める。

激痛により完全にアルフから目線を外していた。


未だ背中から激痛が走るが、何とか持ち直そうとするが喉元に違和感を感じる。

その時にはすでに遅く、アルフは懐に潜るとすぐさま喉元へ噛み付き、そのまま噛み千切ると同時にそのままディアブロアを蹴って距離を置く。


「グ…ォォ…ア……ォ…」


言葉にならない鳴き声が口から零れる。

確実に致命的瀕死のダメージを与えた手ごたえを感じたアルフ。


だが、アルフは勝利による喜びを感じることはなく、驚愕に身を震える事態になった。


"…なぜ、倒れねぇんだよ…"


そう、あれほどの致命傷を叩き込んだのにも関わらず、ディアブロアは倒れることはなかった。

それどこか、さっきよりも生気に満ちた目でアルフを睨んでいた。


目を離した隙に自ら愛した妻が殺され、しかも殺した奴は目の前に居る子供の狼。

その子供の狼に復讐するも苦戦どころか瀕死に追い込まれている。


"たまったもんじゃないよな、そりゃあ。怒りに身を任せてその様になって、あの致命の一撃で目が覚めたってことか。"


「グ…ォ…ォォ…ア…ァ…ォォ…!!」


何を言っているのかその言葉からはわからない。

でも、アルフにはそのうめき声に込められた意味がわかってしまった。


アルフは背中にしがみ付くデモンベアを下ろして近くの木々に避難させ、再度ディアブロアへと向き直る。

そしてディアブロアにもわかるよう、思念話術を通して語り掛ける。


―ポンッ


 <スキル"思念話術"の熟練度レベルが"2"に上がりました。>


それに合わせる様に上がる思念話術のレベル。


『…俺はシルバーウルフ、その長、アダントの息子。名をアルフ。ディアブロアよ、お前のその思い。受けて立つ!!』


「グォオ…ォオ…オアア…ァァアアアアアァァアアア!!!」


ディアブロアは最後の咆哮を発した。

喉は潰れ、最後の部分はすでに言葉ではないただの叫び。


でもその咆哮はアルフの胸に刻まれた。


"いざ参る!!!"


アルフとディアブロア、同時に走り出した。

距離がどんどん縮まっていく。


10m…6m…2m…。


もう少しで接触する中、ふと背中から流れてきた血が右目にかかり、すでに右目は見えていないことに気付く。

それを利用し、右へと瞬時に移動させながら隠密を発動させる。


ディアブロアの突進は空を切り、、アルフはすれ違いざまに露わになった弱点である背中へとその前爪で切り裂く致命の一撃が入った。


そして2体は交差し合うようにすれ違う。

勢いを殺すことができなかったのか、ディアブロアは突進を止めることなく、近くの木々へと衝突した。


アルフはそのまま距離を取る。


―ポンッ


   <Lv15のディアブロアを倒したことにより、経験値を取得しました。>

   <"魂を喰らう者"により、取得された経験値をボーナスポイントに変換します。>

   <アルフは ボーナスポイント:4p を手に入れました。>

   <ボーナスポイントの上限に達したので、余ったボーナスポイントは経験値に変換します。>

   <アルフは、経験値:328を取得しました。>

   <次のレベルまで、必要経験値:15 必要です。>


   <スキル"致命の一撃"の熟練度レベルが"3"に上がりました。>

   <スキル"隠密"の熟練度レベルが"5"に上がりました。>

   <スキル"噛み付き"の熟練度レベルが"3"に上がりました。>

   <スキル"引っ掻く"の熟練度レベルが"2"に上がりました。>

   <スキル"鋭い眼差し"の熟練度レベルが"4"に上がりました。>



ディアブロアの死を告げる様に、ポップアップが表示された。



50mから10mに修正しました。

さすがに50mは離れすぎかなとw


====================

基礎ステータス 上昇率倍増ボーナス 1/5

生命: 5 ☆☆★★★ 上昇率倍増ボーナス

筋力: 4 ☆★★★★ 上昇率倍増ボーナス

魔力: 1

体力: 3 ☆☆☆☆★ 上昇率倍増ボーナス

信力: 1

俊敏: 5 ☆☆★★★ 上昇率倍増ボーナス

ボーナスポイント:25

====================

今回熟練度レベルが上昇したスキル

・鋭い眼差し  Lv3 → Lv4

・致命の一撃  Lv2 → Lv3

・噛み付き   Lv2 → Lv3

・隠密     Lv4 → Lv5

・引っ掻く   Lv1 → Lv2

・思念話術   Lv1 → Lv2

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