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枕の下に 希望の上に(1)

大脳が燃える

作者: 袋小路 めいろ

僕は僕の言葉を探している

深く深く潜っても出てこない

メッキ塗装された部分が

邪魔をしている

溶解剤を塗りたくって

剥がしていくけれど

その下も

メッキ塗装されている

その下も その下も

繰り返して 剥がしきったら

何も無い空間に

行き着くだけだった




透明な液体の外側に

メッキで容器を作ったみたいに

何も無い空間

球体なのか 立方体なのか

分からない

決めていたのはメッキで

一つの意思では

何も決めていない




そんな事は無い

巫山戯(ふざけ)るな 巫山戯るな

目の前の現実を

受け止めずに足掻くのだ

ひたすら 足掻くのだ




大脳が燃える 燃える 燃える

感情が無くなったら

何も決められなくなるから


大脳が燃える 燃える 燃える

消炭になれたのなら

火は付きやすいのだから


大脳が燃える 燃える 燃える

感情と行動を燃やし尽くして

これが命だと言い切れ




僕は君の言葉を探している

高く高く叩き出しても

綺麗に脚色された部分が

邪魔をしている

赤ペンを引きまくって

削っていくけれど

その下も

常識だけで固まっている

その下も その下も

繰り返して 削りきったら

感情の無い言葉に

落ち着くだけだった




当たり前の内側を

はみ出ないよう作ったみたいに

感情の無い言葉

例文なのか 君の感情なのか

分からない

決めていたのは常識だけで

一つの意思では

何も決めていないのか




そんな事は無い筈だ

巫山戯(ふざけ)るな 巫山戯るな

目の前の真実を

受け止めずに立ち向かうのだ

ひたすら 立ち向かうのだ




大脳が燃える 燃える 燃える

感情が無くなったら

君の形をした入れ物になるから


大脳が燃える 燃える 燃える

物事の本質に触れたら

オリジナルにして良いのだから


大脳が燃える 燃える 燃える

感情と行動を燃やし尽くして

これが己だと言い切れ




雪山に籠る様な冷たい道も

砂漠を歩く様な乾いた道も

仕方なく

そうして 居るんじゃ無い

仕方なく

決められて 居るんじゃ無い

自分自身でやって 居るのだ

そんな歌が好きなんだろう

大衆は

そんな歌が好きなんだろう




オリジナルが無いじゃないか

言いたい事は

一体 どこにあるんだよ

言ってみたい事を

言いたいだけだとしたら

「もう 間に合ってます」って

突き返されるだけだ




世界中に有る物達の虚をつけるか

決められた物を崩す 蟻の一噛みを




大脳が燃える 燃える 燃える

感情が無くなったら

何も決められなくなるから


大脳が燃える 燃える 燃える

消炭になれたのなら

火は付きやすいのだから


大脳が燃える 燃える 燃える

感情と行動を燃やし尽くして

これが命だと言い切れ




大脳が燃える 燃える 燃える

探して 探して 燃え上がる

多分 それと心中するから


大脳が燃える 燃える 燃える

消炭になれたのなら

また 燃え上がれるから


大脳が燃える 燃える 燃える

己の命を燃やし尽くして

これが人だと言い切れ






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