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部活動開始前
五限、六限が終わり、放課後となる。
部活動に部室棟に向かう。背中が痛い。
六限の授業は体育だった。
「はあい、みんな。
今日は武道の実技として、ロシアの特殊部隊が生んだ武芸をやるわよ。
その極意は四つあって、
一、呼吸し続ける。
二、リラックスを保ち続ける。
三、良い姿勢を保ち続ける。
四、動き続けるの四つよ。
先生は、四角形の天秤を保つって覚えてるの。
他にも奥義があるんだけど、ちょっとそこの君。
床にうつ伏せに寝てみて」
と言われるがままに寝てみたら、背中を短いムチで打たれた。
それも体操服の上着をわざわざはだけて、直接肌にむち打たれたのだ。
ミミズ腫れに痛む背中を庇いながら、階段を一つ降り今度は東に中庭を通り、部室棟へと向かう。
新設された部室棟を横切り、奥の倉庫棟へと向かう。
年季の入った扉を開け、中に入る。
まだ誰もいない。
ジャージに着替えて待つ。
扉の窓に人影が映り、誰かが入ってくる。
のんびりできたのは、ここまでだった。




