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ラッキースケベ&アクション2  作者: LSA製作委員長
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エンディング

「ねえ、知ってる? 今日転校生来るんだって」

「知ってるよ、さっき職員室でそれらしいの見た。

後ろ姿は美人だったよ」

「髪はどんな感じだった?

 長い?

 短い?

 ウェーブは?」

「うるさいよ、この髪フェチが」

 クラスメイトの空騒ぎが聞こえてくる。

もうすぐホームルームが始まる時間だ。

 あれは夢だったのだろうか?

 買い出しに出かけ、よく分からない影に襲われ、セーラー服と日本刀が現れて、ファンタジーものに出てくる虎型獣人に襲われて、幼女を慰めて、そこからの記憶が無い。

 気が付くと自分のベッドの中だった。

身体のどこにも傷も何もない。

ただ臑だけがなぜかひどく痛かったが。

 翌朝まかなさんに聞くと、買い出しから帰ってきて、疲れた、の一言の後部屋にこもったらしい。

夜中に叫んで起きたようだが、まかなさんが心配してホットミルクを入れてくれたようだが、それを飲んだ記憶もない。

 記憶が曖昧すぎる。

あまりにリアルな夢だったが、もしかするとあまりにリアルな夢を見る、あまりにリアルな夢だったかもしれない。

境界線が曖昧だ。

だが、いつもの日常は否応無く始まっていく。

 また見るなら、今度はもっと楽勝な夢がいい。

二回も三回も死にかける夢なんて、目覚めが悪い。

 予鈴が鳴り、クラスメイトがばたばたと席につく。

 扉が開き、担任教師が教卓に進み、その後に噂の転校生が続く気配がする。

「黒髪、長髪、痩身、色白。

美少女、セーラー服、カチューシャ、サラサラ。

切れ長、手足長、ボン、キュ、ボン。

やーん、女子力高すぎるうー!」 

 歓声が遠くに聞こえる。

 何だか異様に眠い。

頭を上げる気になれない。

登校してから、ずっと机に突っ伏したままだ。

 担任教師による紹介、転校生自身による紹介が続いたようだ。

「先生。

ワタシ、あの人の隣がイイです」

 歓声。

今日は教室が騒がしい。

眠れそうにない。

顔を上げる。

 首を鳴らし、伸びをし、焦点を教卓に合わせる。

目が瞬時に覚醒する。

驚きのあまり立ち上ろうとして、机の底で太股を強打する。

 セーラー服と日本刀のいやな女。

 見覚えのある顔がそこに立っていた。

夢の中での見覚え、あれはリアル?

いや傷が無い。

いや。

混乱する幸運に対し、正宗はもう一度宣言する。

「先生。

ワタシ、あの人の隣がイイです」

 また歓声。

中途半端に立ったまま固まる幸運。

それににっこり微笑む正宗。

噂好き女子が、一番槍の勢いで切り込んだ。

「はい、しつもーん。

どうして正宗さんは、幸運の隣がイイんですか?」

 正宗は少し顔を赤らめ、照れ隠しに熱くなった頬に手を当てる。

クラス中が正宗の次の一挙手一投足に注目する。

「だってぇ、幸運さんはワタシの許嫁ですから。

きゃっ、恥ずかしい」

「なあにい!?」

 クラス中に歓声が巻き起こる。

扉が開き野次馬が飛び込んでくる。

「てめえ、やるじゃねえか」

「お兄ちゃん、どういうこと?

 聞いてないよ」

「うほん、部員。

うちの部は、不純異性交遊は禁止しているはずだが」

「部員さん、ちゅ、ちゅ、注意します」

「お、幼なじみちゃん。

ふ、不潔だよ」

「あら、あなた。

二号さんね、ふふ」

 急転直下の出来事に、幸運は腰を抜かしていた。

何が起こったのか理解できない幸運に、正宗は優しく微笑んだ。

「今日からよろしくね、ダーリン♪」

 湧くクラスメイトに、詰め寄ってくる関係者。

 あなたと正宗の物語は、こうして始まった。

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