表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラッキースケベ&アクション2  作者: LSA製作委員長
33/34

力の反動

 幸運は、いつの間にやら直立していた。

淡い光は失われている。

正宗は幸運に近づき、声をかける。

「宝玉の再生に、XY染色体にも関わらず、宝玉との適合って、アンタ何者?」

 幸運は答えない。

無言のままだ。

 沈黙に耐えられない性格なのか、はたまた命拾いの安堵か、はたまた大金星な勝利の高揚感か、正宗は一人言葉を続ける。

「何よ、聞いてんの?」

 幸運はそれでも無言のままだ。

ノーリーアクションのままだった。

正宗は何か思いついたかのように、はっとした顔を浮かべる。そして、ばつが悪そうな照れくさそうな感じで、言葉を続ける。

「ありがとう」

 無言。

 正宗を顔をひつくかせながら、何とか言葉を吐き出す。

「ありがとうございます。

助けて頂いて、ありがとうございました。

ワタシ一人なら勝てませんでした。

本当にありがとうございました」

 大げさに頭を下げる。それでも無言。

 正宗が頭を下げたまま、しばしの時が流れる。

静かな夜の空気が辺りを流れる。

「ア、アンタ。

こ、これ以上どうしろって言うのよ!」

 流石に耐えきれず、正宗が幸運に詰め寄る。

肩を掴んで揺さぶろうとした寸前、正宗は言葉を失った。

 幸運は、白目をむき、鼻水と涎を垂らしていた。

そう、幸運はずっと気絶していたのだ。

初めての力の行使に、心身ともにオーバーヒート、メモリオーバー、ショートしていたのだった。

 独り相撲をとっていた事実に、正宗は顔を真っ赤に染める。

また適合時に見とれてしまった姿と、この残念な姿とのギャップに、怒りさえ浮かんできた。

 正宗は振りかぶって、その臑を大きく蹴り飛ばした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ