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ラッキースケベ&アクション2  作者: LSA製作委員長
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バイーン

 そこに現れたのは、淡く輝くバカの姿だった。

全身が淡い光を放っている。

宝玉の力が身体中を駆けめぐっている証だ。

 スゴい。

 正宗は思わず息を飲んだ。

宝玉の力の行使時に、部位が瞬間的に光るのはよくある光景だ。

だが、全身が発光するなど、伝承でしか聞いたことがない。

その昔、伝説の適合者は全身から発光したと聞く。

 それにキレイ。

 全身から溢れる光は、粉となり消え、また溢れては消えていく。

浜辺によせるさざ波のような光のゆらぎ、はかなく消える光の粉、感傷的になりそうな消失と、強い生命力を感じさせる止めどなく溢れる光。

消滅と再生を繰り返す光の躍動に、幻想と原始が入り交じる。

 正宗は目を奪われ、心を奪われたのか、我知らず一歩、光に歩み出していた。

「殺す!!」

 胸の火傷を、雷撃の麻痺を回復しながら、虎の怒号が大気を震わせる。

間単に吹っ飛ばされた事に、獣の誇りが傷つけられたのだ。

 激高に真正面から、アスファルトを砕くほどの蹴り足で光に突っ込む。

光は交わす気配はなく、真正面に突っ立ったままだ。

間の空気が、突進の速度に押しつぶされ破裂音を鳴らす。

光に虎が激突する。

 光がふわり、と弾き飛ばされる。

 正宗は状況を理解できない。

虎の衝撃力に対しての反作用が少なすぎる。

受け止めるならば、その反作用を地面なりが受けアスファルトが砕けるなりするはず。

またはじき返すにしても同様だ。

自分で飛んで衝撃を殺したにしても、衝撃力と同様の速度での移動が必要だ。

なのに、

 ふわり、と弾き飛ばされる。

 その理由が理解できなかった。

 虎は激情に身を任せ、突進を繰り返す。

理由など理解する必要もない。

ふわりと弾き飛ぶ相手に、何度も突撃を繰り返す。

前後左右真上真下から、何度も何度も何度も体当たりを繰り返す。

無限に衝突を繰り返すことのできる体力の回復能力に任せる。

ふわりと弾き飛ぶトリックが何だろうと、適合者の宝玉の力は無尽蔵ではない。

先に力が尽きるのは相手だ。

圧倒的な彼我体力差で、自分の気が済むまでゴリ押しを繰り返す。

 光は衝突の度に息を吐く。

身体を緩め、虎の衝撃を拡散する。

 呼気ブリージングによる、衝撃ストライクの拡散である。ロシアに伝わる武術システマの武技アーツの一つだ。

 身体を緩めることで、与えられた衝撃を全身に分散し、全身のクッションで衝撃を和らげる。

 衝突の度に、光の全身は衝撃に波に震え、まとう大気をも震わせ、その威力を拡散させる。

全身とまとう大気とのクッションで、その運動エネルギーを激減させているのだ。

 上下左右真上真下、全身のどこに衝撃を受けようが、ブリージングで激減させる。

虎は真綿にぶちかましを繰り返しているようなものだ。

 そしてまた、緩められると言うことは。

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