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ラッキースケベ&アクション2  作者: LSA製作委員長
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奴等と戦う宿命を背負った瞬間

 ふと、違和感に気づく。

何かを忘れているような。

 そうだ、投げ捨てたヒトはどうなった?

 そろそろ落ちてきても良いのでは?

 読みでは、投げ捨てたヒトが落下、死亡。

それを見て適合者が激高。

飛びかかってきたところを返り討ちで大きく削り、追い打ちでとどめ。

の予定だ。

なのに、なぜ落ちてこない?

 振り替えるか、大きく飛びずさって確認するか、迷いに虎が何気なく足を一歩引く。

 熱い。

 何かを踏んだ。

硬い感触が足裏を刺す。

痛みに慌てて足を戻す。

 虎が振んだのは、先ほど砕いた宝玉のかけらだった。

先ほど死んだそれらは、なぜか淡く白い光を放っている。

無数のかけらは白く点灯し、その光を増していく。

 死んだはずの黄泉がえりに、虎は得体のしれない恐怖を感じる。

冷たい汗が流れる。

 無数のかけらの発光は、自身の姿を完全に飲み込み、光がその姿をかき消す。

辺りを白く照らし出す。

 かけらが不意に浮かび、虎の後方へと急激な加速で飛んでいく。

虎はおそるおそる後方を振り返る。

 そこには、さきほど投げ捨てたヒトが、忽然と立っていた。

それも淡く白い輝きを放ちながら。

ヒトの前に、かけらが元の形に戻るべく急速に集まっていく。

かけらが集まり破片となり、破片が集い円を形作っていく。

 まさか契約エンゲージ!?

 いや、しかし契約は、XX染色体しかできないはず。

それに一度、宝玉は死んだはずなのに。

 一体何が起こっているの?

 正宗は混乱する。

 一度死んだはずの宝玉が復活して、XX染色体でなくXY染色体と契約する。

 前例もない事態に、思考が停止する。

 その間にも円が集い、球を形作り、玉が完成する。

宝玉が復活を喜ぶかのように、一際大きな光を放つ。

その後、バカに吸い込まれるように近づいていく。

 させるかよ!!

 虎がそれを阻止しようと、突進し宝玉に手を伸ばす。

また握りつぶすつもりだ。

また宝玉から稲光が自衛に発射される。

いや今度のは稲光ではなく、もっと大きく太い。

稲妻だ。

稲妻が宙を走り、虎の胸を撃つ。

虎は大きく吹き飛ばされる。

 その間に、宝玉はバカの胸に吸い込まれていく。

宝玉と胸の境界線が消え、融合し、文字通り吸い込まれていく。

 これはまさしく契約。

ワタシの時と同じ。

 正宗はそう確信する。

 宝玉が完全に胸の中へと消える。

適合者との融合に、宝玉が歓喜に震える。

バカの身体から一際大きな白い輝きが走る。

無数の閃光が辺りを灼いた後、静かに消える。

 契約完了。 

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