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とどめ
「遊ぶのにも、そろそろ飽きてきたわ。
終わらせて帰らせてもらうぜ」
正宗の決意を読みとったのか、虎が間を空ける。
相手の体力は後、一撃か多くてもニ撃。
自分が負ける可能性は感じられない。
慌てて噛まれる必要は無い。
その余裕が、虎に一息付けさせた。
ヒトって奴の最期の一撃は、なかなかどうして侮れないものがある。
下手に飛び込んでカウンターを食らえば、命に別状はないが、無傷では済まない。
再生すると言っても、傷つけられればその分痛みはある。
適合者は宝玉の力を使い果たせば、ただのヒトだ。
次で大きく削って、その次でとどめ。
虎は突撃の体勢を整える。




