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ラッキースケベ&アクション2  作者: LSA製作委員長
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「いないの」

 まばゆい光が収まる。

目の前に現れたのは、膝を抱える小さな物体。

淡い白のワンピースを着た理香より小さい、いや幼い幼女が膝を抱えうずくまっていた。

「いないの、ゆうしゃさまがいないの」

 泣いているのか、うつむいた幼女の胸元が、一粒一粒濡れている。

「ちからがほしいの。

せかいをすくえる、ゆうしゃさまのちからがほしいの」

 バカの存在に気づいていないのか、ずっと泣いたままだ。

顔を上げる気配はない。

ワンピースの胸元の粒が染みとなり、広がっていく。

「いないの」

 何が何だかよく分からないバカは、幼女に近づいていく。

 幼女はそれでも気づかず、強く泣きじゃくる。

自分のワンピースを掴んで、両腕で自分を抱きしめる。

「ゆうしゃさまがいないの、せかいをすくいたいの」

 バカは理香にそうするように、少し屈んで手を伸ばした。

 嗚咽する幼女は、不意に頭に温かな感触を覚える。

自分の世界にはない、伝わってくるその温かさに泣き声が止まる。

顔を上げると、何かがそこに立っていた。

 絵本でしか見たことのないその姿に、目を奪われる。

貧弱そうな骨と肉に、知性を感じない目。

だが吹けば飛ぶそうな手からは、この上ない格別の温かさが伝わってきている。

「もう大丈夫。心配ないよ」

「痛いの痛いの、飛んでいけー」

「だったら一緒に勇者様を探しに行こう」

「オレがその勇者様だ」

などはバカは気の利いた事は言わない。

無言で、幼女の目から浮かぶ涙が止まるのを待つ。

 温かさに、幼女の涙が止まる。

ぼやける視界をしっかり見ようと、袖で涙を一生懸命拭い、顔を上がげる。

 つぶらな瞳に映る自分に、バカは触れていた手を引く。

座り込んだ幼女に、深く屈んで目線の高さを合わせる。

手を差し伸べ、精一杯微笑む。

 さあ、一緒に行こう。

 幼女は差し伸べられた手に、おっかなびっくり触れる。

 バカはがんばって微笑んで、えくぼを見せる。

 手に伝わってくる、自分の世界にはない活力に、幼女は心を決めた。

「あなたがせかいをすくうゆうしゃさまなの!!」

 そう叫ぶなり、幼女はバカの胸に思いっきり飛び込んだ。

 契約エンゲージ完了。

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