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ラッキースケベ&アクション2  作者: LSA製作委員長
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トラタイガン

 狙撃手が銃弾を放つ。

 音速に近い弾丸を、流石の虎も目には捉えられない。

飛来する鉛玉を、野生のカンという第六感でおおざっぱに見切り、避ける。

 狙撃手はその回避運動を予測し、次々に引き金を引く。

無数の薬莢が地面に降り注ぐ。

 虎はゲリラ豪雨に等しい弾幕に、狙撃手との距離を詰めようにも詰められない。

どころか、むしろ遠ざけられる。忌々しさに喉を鳴らす。

 先に曲がり角が見える。そこに逃げ込み、

いや身を隠し、一旦狙撃線を消す。

視界から消えることで間をとって、再アタック。

 この恥辱は、肉片の一つさえ残さず食らうことで返す。

 喉を唸らせ、虎は大きく跳躍し、曲がり角へと消える。

 消えた尻尾を見送り、狙撃手は呼吸を緩める。

酸素借により、どっと汗が吹き出る。

 毎秒三発の四分間連続発射。

計七百二十発の薬莢が地面に転がっている。

にも関わらず、虎に与えた損害は体毛をかすめた程度だ。

 虎の野生カンによる予測力、それを生かし切る敏捷性。

一丁では当たる気配も無かった。

 次は、二丁拳銃での十字砲火にしよう。

 狙撃手は、熱くなった機関銃の砲身に、感謝するようにふっと息を吹きかける。

インカムで仲間に連絡を取った。


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