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第2スキル 出会い2

関西人独特ツッコミをいれたあとは、俺は驚くほど冷静だったと思う。

「で?お前は誰?」

「クレナいいます!天の使いをしています!」

「天の使い…… 天使ってことか?」

「そうともいいますね。」

「ほぉ……」思わず声がでる。

なるほど今思えば空から降ってきたし背中にも羽もってるしって って… ん? 何か変な布のような物が彼女の背中についてるのである

「あのー……」

「なんですか⁈」

待っていたかのような元気な声だった。

「えーと…その背中についてるのってパラシュートですよね?」

「そうですよ。」

あっさり認められてしまった。

「え?何でパラシュートなの?普通天使って羽もってますよね?」当然の疑問である。

「私みたいな新人には、羽なんてもらえませんよ。」

彼女の話によると新人は基本パラシュートらしいベテランになってくるとやっと羽をもらえるらしい。あれ?パラシュートで降りた後にどうやって天界に上がるの?とか疑問がうかんだが、すぐにそんなことはどうでもよくなった。俺が今思うことは、ただ一つコイツすげえ胡散臭ぇということだった。まずさっきまで、コイツの話を鵜呑みにしていたのがおかしかったんだということに気付く、

そうだよ天の使いとか天界からやって来たとかアニメやゲームじゃあるまいし……

分かったコイツ新手の詐欺師だな。天使詐欺か新手の中の新手だな……

俺はコイツのことをしっかりと観察してみることにした。

小柄な体格で瞳はぱっちりしており髪の毛は長くて、手で触れなくてもさらさらしていることが分かる可愛らしい少女だがなんだが不思議な感じを持っている女の子なのである。しかし 見とれている場合ではないのだ

外見に騙されてはならない、しっかりしろ健太! 可愛いからって油断してはならない。

「で? お前が天使なら俺に何の用?」

強気でいけ弱みを見せるな頑張れ自分

「はい。私は、健太さんを助けにきたのです。」

な…名前を知られているだと……

しかも、コイツ俺を助けるとか言わなかったか?

「いきなりですけど最近うまくいかないことばかりじゃありません?」

弱みに付け込まれる!ヤバイ

「実は、そんな健太さんにプレゼントがあるのです。」

何か高額な物を買わされる!

「あのー…そんなに身構えなくても…」

「そんなこと言って騙すつもりだろ!」

「そんな気はありませんよ…」少し呆れたように言う。

「最近大変でしょう?自動販売機に入れたお金が返ってこないし、友達と喧嘩して仲直りできていない今だって自転車の鍵を失くしていますし。」

完ぺきに言い当てられた、さすがに呆然としてしまう。

「……お前何者……?」すかさず返事は返ってきた。

「私は、天使クレナ! 貴方を助けにきました!」満面の笑みを浮かべてその少女は言い放ったのであった。






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