報告、そして次なる戦場へ
ベルリンのベルリン北区の給水管理センターで、ステルン・シュナイダーの呼吸が止まった瞬間――
遠く離れた中央司令部の作戦室に、無機質な通信音が鳴り響いた。
モニターには、ヘルメット越しに涙をこらえる現地オペレーターの顔が映る。
唇が震え、声にならない数秒。
やがて、絞り出すような声が空気を裂いた。
「……ステルン・シュナイダー、戦死」
その場の空気が一瞬で凍りつく。
壁にかかった大型スクリーンには、静止したままの広場の映像が映し出されていた。
瓦礫と血の海の中央、横たわる彼女の姿。
その周りを、助けられた市民たちが囲み、頭を垂れている。
司令席に座る指揮官は、しばし言葉を失い、握ったペンがわずかに軋む音だけが響く。
重い沈黙の中、誰かが深く息を吸い込み、作戦マップを切り替えた。
「……、ブレイク・サンダースを映せ」
スクリーンが切り替わる。
表示されたのは、カンザスシティの全景と、赤く点滅する複数の目標地点。
上空から舞い降りる無数の輸送艇、地上を埋め尽くすエイリアンの軍勢。
その中心に――一人の男が立っていた。
黒いコートを翻し、手にしたライフルを静かに構えるブレイク。
その表情には、怒りも恐怖もない。
ただ、目の奥に研ぎ澄まされた光が宿っている。
彼は銃口を持ち上げ、低く呟いた。
「――敵は取ってやるぞ、ステルン」
次の戦場の幕が、静かに上がった。
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2025/08/20




