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大学の夜と、一枚のカード

オーストラリアの名門大学のキャンパスが、夕暮れの風に照らされていた。

 古い石造りの講堂の向こうから、パーティーの音楽が漏れてくる。

 フリント・ハーグレイブは、薄いグラスを手に中庭に立ち、やや人の多さに疲れた肩をほぐした。


 この頃の彼は、まだ「走者」という運命を背負う前だった。

 学生として鉱山資源学を学び、週末はカフェでアルバイトをしていた。

 人と争うことを好まず、淡々と知識を積み重ねるタイプ――そんな青年だった。


 中庭の隅で、学友たちが歓声を上げているのが見えた。

 カードを手にした誰かが、的に向かってそれを投げている。

 しかしなかなか当たらず、笑いと冷やかしの声が飛んでいた。


「フリント、やってみろよ! お前、手先器用だろ?」


 友人に背中を押され、フリントは苦笑した。


「……そういうことをする場じゃないんだけどな……。」


 しかし彼はグラスを近くのテーブルに置き、的の前に立つ。

 指先でカードの角を撫で、風向きを読む。

 次の瞬間、手首をわずかにひねり、カードを放った。


 シュッ――と風を切り、カードは一直線に的の中心に突き刺さる。

 歓声が上がった。


「おおっ……やっぱりやるじゃないか、フリント!」


「昔、牧場の小屋で兄貴と遊んでたんだ。」

「カードなんて軽いものでも、角度さえ読めば刃みたいになる。」


 その声を聞いて、後ろで見ていた一人の女性が目を見開いた。

 艶やかな黒髪を肩まで流し、鮮やかな青のドレスを纏った彼女は、講義で何度か見かけた人だった。


「……面白い人ね。」


 彼女はそう言って、微笑んだ。

 その笑みが、フリントの胸に温かいものを灯した。

 後に妻となり、彼の娘を産む女性――その瞬間が、すべての始まりだった。


 カードを拾いに行った彼女と、思わず言葉を交わす。


「ありがとう。あなたのカード、まるで何かを切り開くみたいだったわ。」


「はは……たかが遊びでだよ。でも、褒めてくれてありがとう。」


 その夜、二人は初めて長く語り合った。

 資源開発の夢、世界の不思議、彼女の好きな小説。

 そして互いに、どこか孤独を抱えていることを知った。


 ――だがフリントは、知っていた。

 いつか、自分がこの世界の命運を背負う走者になることを。

 そして、カードが的を射抜いたこの瞬間から、彼の人生に仲間たちとは別の大切な人ができ、彼女たちを守るための戦いが始まった。

そういえば、YouTubeにある幼女戦記の動画のコメントで、ターニャが右翼か左翼で揉めてるコメントがあったんだが、ターニャは右翼とか左翼ではなく、保身と出世のために体制を利用するサイコパスが入ったマキャベリストでしかないと思うんだが違うのか?


コミュニスト嫌いで体制に迎合するあたりが右翼に見えたのはわかるとして、左翼に見えたのはなんでだ?合理主義で弱者に興味がなさそうなところがネオリベラリストに見えたのか?


ターニャの体制迎合は思想が軍国主義に染まってるんじゃなくて、体制に反発するより体制のシステムに入り込んだ方が、効率的に利益を得られると思ったから軍国主義者の皮を被ってるだけで、生まれた場所が共産圏なら平気で共産主義者の皮を被ってると思うぞ。


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