さらなる反撃
渾身の拳が閃き、ワード・ザルガの頬を打った。
雨しぶきと共にその巨体がわずかに揺らぎ、鋭い咆哮が夜の街に響く。
「おおおおおおっ!」
エステバンはそのまま打撃を重ねようと踏み込んだ――
だが、その瞬間、ワード・ザルガの瞳が異様な光を宿した。
尾が雨を裂き、異様な軌跡を描いて横薙ぎに振り抜かれる。
反応した時には遅かった。
エステバンの胸に焼けるような衝撃が走り、体が宙に浮く。
「……っ……!」
肺から息が抜け、意識が一瞬飛びそうになる。
しかし尾の動きはまだ終わっていなかった。
彼の体を叩き落とすように、さらに追撃が振り下ろされる。
瓦礫を砕く轟音。
エステバンは背中から地面に叩きつけられ、石片が雨の中を跳ねた。
呼吸ができない。視界が白く霞む。
ワード・ザルガは刃の腕を頭上に掲げた。
雨水が滴り落ち、その刃に映るエステバンの顔は、苦痛に歪んでいる。
「終わりだ、人間。」
刃が一閃。
エステバンは身をよじるが、爪が肩を裂き、血が噴き上がった。
体勢を崩した彼に、ワード・ザルガは容赦なく蹴りを叩き込む。
路面を転がる。
血の味が口に広がり、力が抜けていく。
視界の端に、暗い空と落雷の光が交互に揺れた。
……立ち上がらなきゃ……
……まだ、俺は――
膝をつこうとした瞬間、ワード・ザルガの尾がもう一度振り下ろされた。
鈍い衝撃と共に、エステバンの体は瓦礫の山へ叩き込まれ、動かなくなる。
雨の音だけが響いた。
夜の街に、刃を下ろしたままのワード・ザルガが静かに佇む。
瓦礫の中で、エステバンは返事をしない。
無線機の向こうで、かすれた声が繰り返す。
『……エステバン? 応答しろ……応答しろ……!』
雨粒が血を薄め、暗い路地を赤く染めて流れていった。
とりあえずSF(パニック部門)ランキング5位ぐらいに、入りたいなーと思ったんだけど、さすが上位陣、えげつない文字量だった。w
ものすごい長期間、投稿してんだね、彼ら。w
よう、そんなに長編、書き続けられるよね。
ワイなら飽きるで、間違いなく。
今の長さの小説ですら、早く終わらせて次の小説が書きたいというのに、彼らは何故、そんなにも長い小説を書いているのだろうか?
さすが上位陣モチベーションから違うんだね。
ワイも頑張ろうと思った今日この頃。