第九話
1616年5月‥松永討伐後、今は鈴木家に仕えている津田算長が空気も読まずに柳生軍を訪れていた。
津田算長。津田流砲術とかで有名である。鉄砲についてマジで詳しい。
「松永ももう終わりだな!調子良いじゃねーかオメーら!うちと親善深めようや!」
津田は断る理由もないだろうと、思っていたのだが‥。
「あー‥最近流行りのテッポーの奴かのう‥あまり好きじゃないのう‥そういうテッポーでバンバンするのぉ‥」
ストーンボートは保守的であった。
「これからテッポーでバンバンの時代やで!じいさん!」
津田は鉄砲もケンカも売りつけにきていた。
「うちは剣術で食ってるんじゃからそういうもの流行らせないで欲しいのう。剣術オワコンになってしまうじゃろうが‥」
ストーンボートは乗り気では無かった。
「あのさあ、当代最強の武器揃えるなんて軍隊として当たり前やろ!?‥もうええわ。然らば、これにて!」
津田は帰った。
柳生軍は飯盛山城の戦いで松永陣営についていた小西行長、高山右近、そして松永久通、松永長頼あたりを登用することにした。残りは足利軍に渡った。
全員くっ殺せ状態であったものの捕虜中に柳生新陰流を叩き込み洗脳した。
「お前の父、松永久秀を殺したのは‥足利義輝だ‥」
松永久通に足利への憎しみを植え付ける柳生一族。
「くっ‥おやじィ‥足利義輝‥殺すっ!」
柳生軍の暴れっぷりを聞きつけ、柳生兵庫助と柳生宗章まで勤め先を裏切り合流した。