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スタート!

「2日間、集中力がもつわけがない、だけども薬とかじゃあごまかせないんだよなこの体は」


 現代ならばカフェインを摂ったり、なんなら違法な薬物でも使えば2日間の後半部分でも人間ならざる集中力を保つことができるだろう。

 しかし、現在の俺たちの体は別だ。

 酒は効かない、薬も一瞬で抜ける、だが眠気はあるし、食欲もある。


「2日目は延々勝負をするのはダメだ。できる限り一発で決まる勝負をしてぇ」

「その意見には賛成ですね。頭を使ったら早めに休憩したいですから」


 そういえば、とトニーが参加者に配られるパンフレットを指さして言う。


「ここ、1日目限定、1人1回しか参加できないゲームっていうのがあります」

「ふうん。なにするんだ?」

「あなたも冒険者気分。財宝探索ゲームですって。参加費は500ローナから」

「500? ってことは初期の100の5倍だぞ」


 ローナというのはこのギャンブルバトル限定で使う金のようなものらしい。

 それはギャンブルをするたびドッグタグのようなものに記録され、初期は100ポイント入っていると言われた。

 それが初期金額の5倍、500ポイント必要なゲーム。

 1人1回と限られている以上、相当なチャンスを得られる可能性もありそうだ。


「じゃあよ、2000ポイントくらいになったらやってみようぜ。もし一か八かのゲームだったら全部失って終わりになる可能性があるからな」

「了解です。じゃあ1日目の目標は2000ポイント貯めて、そのゲームに向かうっていうことで」

「にしても不便だよなぁ。スマホでもありゃあ連絡して、そっちの状況聞きながらやるのによ」


 刻々とせまる開始時間。

 第8候補まで決めたところで午後4時。

 睡眠をがっつりとって、0時を迎えた。


『これより、第20回、スーパーヒル、ギャンブルバトルを開始します。3、2、1、スタート!!』



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