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最終結果

(このまま勝ってやる!)


 残り10ホール。

 数キロメートルにも及ぶ敷地内。

 通常の日本でのパターゴルフよりも非常に多彩なコース。

 照り付ける日差しの中、ただ移動するだけでも時間がかかり、疲れる。

 普段から足を使う行動でもしていないと、ついて行くのはきつかっただろう。


「・・・・・・」


 最終結果。


「800ゴールドだ」


 負けだった。

 少しづつスコアが悪化し、プラスを叩いてしまった。

 バノーレがプラス3。

 俺がプラス7。

 トニーはプラス14。


「今日は楽しかったよ。夕食も一緒にどうだい?」

「もちろん。貰えるものは貰っとく。これが俺の基本方針だ」


 シャワーで汗を流し、着替えも貰い、豪華な夕食を摂り、負けたは負けたが、上機嫌で宿へと帰った。


「お前、思ったより器用ではないんだな」

「初めてですもん」

「ダーツは上手かったじゃないか」

「アレは珍しく向いてたんですよ」


 今回は少々無茶、無謀な賭けをしてしまった感がある。

 自分たちの実力を過信してしまった。



「誰だよ、ピザにパイナップル乗っけろって教えたやつはよぉ!! 絶対勇者の仕業だろこんなん!!」


 ちなみにリンゴのピザもあった。普通にアップルパイじゃあだめなんか?


「ほら、スイーツピザ的な・・・・・・」

「こんなしょっぱいのにかい? どう考えても日本育ちの味覚だろ。せめてサンプル写真でもありゃ頼まなかったのによぉ!」


「俺は酸っぱいのが大嫌いなんだ! 味が中途半端なやつもだ。でも出されたものは絶対食べきる。生きるのは食うことだ。これは曲げねぇ!」

「サムはマッ〇グリドル嫌いそうですもんねぇ」

「あれは1回頼んで、2度と頼まないことを誓ったね」

「アレ、この世? でかなり上位に入るくらい美味しいんですけどねぇ。人を選ぶのは認めますけど」


 トニーはパイナップルをなんともなく、ピザを頬張っている。

 俺はフォークで横に避けて、最後にやっつける作戦にした。

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