競馬とは。
「騎手の上手い下手は当然ありますよね?」
「そうですね。現在、トップの騎手はキャビン騎手。勝率15%という勝率です。2着までなら40%」
「40%!?」
勝率15%というのはあり得る話だ。
しかし、2着以内40%となると話が変わる。
日本の競馬だと、グレードの高いレースだけに、良い馬だけに絞って乗って、そのくらいのはずだ。
しかし、おそらく平場の競馬にでも乗っている騎手だろう、その条件だと3着まで40%でも超一流のはずだ。
(何かありそうだな・・・・・・)
「今からレースが始まります。1400m、左回り、9頭」
「スタート・・・・・・ちょっと2番が出遅れましたね。後方から」
「6番、ソウルボンド、ぐんぐん上がっていく・・・・・・しかし、先頭8番マーズリュウ、ぎりぎりでゴール!」
「マイさん、実況もできるんですね」
「実家が魔法具店でして、幼いころから店番中に実況を聞いていたんです」
「へえ。魔法具っていうのは遠隔からの音声を聞けるものがあると?」
「ああ、そうですそうです」
(挙動が変だったな・・・・・・)
「今のレース、こいつぁ、2着狙いしてやがる」
「? ダメなんですか?」
「競馬っていうのは、1位だけを狙うんだ。初めから2着、3着狙いっていうのは許されてねぇはずだ」
まあ明らかに実力差がある場合など、騎手側が不可能と思った場合、行かないという判断が下されることもある。
「というか、この競馬の営業形態? 開催形態ってどうなんだ?」
そもそも条件が違ったら賭け方も変えなければならない。
「? えっとですね~。まず、国が開催しています。賞金はスポンサーと掛け金の一部からでています」
「へぇ。公営なんですね」
「騎手の方々はどこかの陣営に所属していて、一定給と出来高によるお給金が貰えます」
このあたりは現代の日本の競馬に近しい。
「開催は毎週4日。月水土日の開催です。賭け金に上限があって、10万ゴールドまでになっています。まあ支払いは小切手らしいですけどね」
「高額の当選者はいないのか?」
「私が見たことはないです。外国ならともかく、この辺りの競馬はそれほど人が集まらないので・・・・・・」
おそらくそれほど賭けられる人間は、上階のVIPルームのやつらだろう。




