表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/89

作戦会議

「ちょっと便所行こうぜ」


 トニーに合図を出し、作戦会議をすることに。

 会議と言ったら便所と相場が決まっている。


「ゴールしたあとのボールの動きを見たかい?」

「何か不自然でしたね、おそらく重りでも仕込まれているのかと」


 ゴールしたあと、ボールは平の場所にぶつかって転がっていた。

 しかし、ボールによって挙動がまちまちで、壁にぶつかったままのもの、反動で戻るもの、弧を描くように転がるものなどがあった。


「重いほうを下にするか、横にするかでまるで違う挙動になるんじゃないのか?」

「・・・・・・そうですね。賭けている方々は知っているのでしょうか?」

「わからん。全部同じボールだと思ってんじゃないかい? ひとまず半分ずつボールを観察しよう」

「わかりました」


 便所から出て、俺が1枠から3枠、トニーが4枠から6枠に入ったボールを観察することにした。

 観察すること暫く・・・・・・


「やっぱりおかしいよなぁ?」

「こんなに均等に近い確率で、どの枠からもゴールがでるのはおかしいですね。同着も0回ですし」

「今日は3番の調子がいい、っていうおやじもいるしなあ。これは絶対オカルトじゃねえぞ」


 結局、今日は賭けることはせず、翌日に持ち越すことにした。

 理由は、少しずつだが、傾向を読めてきたからだ。


「異世界っつうのはさあ、なんでこんなに料理のレパートリーが少ねえんだ?」

「冷蔵庫も冷凍庫もありませんし、保存の問題でしょうかねぇ」

「でもよぉ、毎日サイ〇リヤみたいな飯は飽きるよねぇ」


 翌朝、宿の食事処で、ハムとチーズのホットサンドと謎のフルーツを食べ、賭場が開く時間である昼まで観光することにした。


「あの塔、入れないんか?」


 街の中央にある高い塔。

 近づいてみたものの、入口には憲兵のような武装した人がいて、関係者以外は立ち入り禁止だと伝えられた。

 しかし、観光の名所であることには変わりないようで、付近には芸をして投げ銭を貰うような人達もいた。

 そうしているうちに賭場の開帳時間が来た。


「変わってますねぇ」


 昨日は3番のボールが強い挙動をしていたが、今日は全然傾向をつかめない。

 6レース、7レース・・・・・・、時間だけが過ぎていく。


「・・・・・・ダメだな、こりゃあ」


 やたらめったら賭けているのでは、ただの無謀。

 博打打ちというのは、傍からは無茶をしているように見えても、本人には確たる勝算がなければ戦わないものだ。


「やめだ、やめ。他行くぞ」


 見切るのも腕前のうち。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ