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出だしの方は・・・・・・

「残り度数は100、1球1ローナになります」

「えーと、移動は可? というか店のルールを教えてくれ」

「わかりました。1球1ローナ、返しは4つ穴10ローナ、5つ穴15ローナ、6つ穴20ローナ、8つ穴100ローナ、20穴の特殊台が1000ローナになります。10回で打ち止めになります。解放は8時間後です」


(20穴? あれか!?)


 普通の台と違って倍の大きさ、そして射出口が左右にある。

 その20穴台は2台あった。


「とりあえず50球ください」


 桶にボールが50個数えられ、入れられた。

 カードが返却される。特に変わった感じはしないが、残高が減らされているはずだ。

 それを持って4つ穴台を攻略していく。


(よしひとまずオッケーだ)


 30分後、4つ穴台を10回クリアし打ち止め。100ローナが150ローナに増えた。球も2球余っている。


(まだ空きがある、次だ次!)


 球を買い足し、次の4つ穴台へ。

 さらに30分を使い、打ち止めまで。

 これで時刻は午前1時30分ほど。どこでも時計があるので時間の確認は簡単だ。


(200ローナになった。だが・・・・・・)


 ここで4つ穴台は全て打ち止め。

 5つ穴の台を狩るか、難易度の高い8つ穴あたりに行くかだ。

 流石に20穴は厳しそうだ。なぜならクリアすれば1000ローナになるということは、普通に考えて元手が半分くらい必要な難易度になっているはずだ。


(いや、とりあえず5つ穴を攻略しよう!)


 5つ穴は4つ穴より明らかに難しい。

 というか、8つ穴からは風車が追加されていたりして、どう考えても簡単にはいかない運ゲーだ。

 4つ穴はただ力の加減さえちゃんとしていればクリア可能。

 5つ穴はそこから穴の位置も変わりさらに少しの運が絡む。中央の付近の穴だけ、釘に当たったあと左右どちらにこぼれるかで入るか決まる。

 しかし、その程度ならば半分の確率で穴に入る。2回やればどちらかは入るだろう。


(やっぱりうまくいかねぇよなぁ)


 最後の中央穴に嫌われること5球。

 14球を使い、15ローナ。差し引きのプラスはわずかに1ローナだけだ。

 開始から清算まで4分ほどなのでうまくやれればさほど時間効率は悪くないのだが・・・・・・。


(飲み物とトイレ休憩っと)


 球を使い切り、ちょうど4回クリア。

 すでに4つ穴台が狩られたあとなので、店内に人はそれほどいない。

 台を確保しておく必要もないので、放流しておく。

 トイレを済ませ、カウンターで飲み物を買い、店内を巡回してみる。


(ん?)


 6つ穴台の1台に、4つ穴に球が嵌った状態。

 この状態だが、特に中断や休憩を示す札は置かれていない。


(もしかして、途中であきらめた台はリセットが掛からないのか?)


 店員の巡回頻度的にも見落としとかではなく、純粋にそういうルールのようだ。


(・・・・・・ハイエナするか!)


 こういった当たりそうな状態を狙う行為はハイエナと呼ばれ、現代のパチンコ店でもよくある行為。

 球を30個ほど買い、ハイエナを開始する。


(よっし! 10球ちょいでクリア!)


 店員が清算しているところを笑顔で眺める俺。

 まあまあヤバイやつだが、純粋に楽しいのでこれくらいは許してくれ。


(上出来だ!!)


 人がほとんどいなくなるまで1時間。

 延々とハイエナを繰り返し、450ローナまで増やした。

 球を返却し、あまりのローナを回収すると、453ローナだ。


(トニーはうまくやってんのかなぁ)


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