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第23話 母と、父の弱点

母は、父のおかげで、というか、父のせいで、料理が上達したことは間違いないのですが、実は、この父には、弱点があり、それは、これほど食にうるさい父なのに、洋食が苦手だということでした。


和食か中華が好みで、母が大変だったのは、夕飯に、たとえばハンバーグとか洋食メニューにすると、父のためには、和食か中華で5品余計に作らなければいけなかったのです。母としては、もうその頃には料理を作るのは大好きで、すでにかなり極めており、全然苦ではなかったようですが、父の洋食嫌いのため、仕方ないことだったようです。


それに、父は、こんなにグルメでいて、知り合いにも一目置かれていたというのに、意外に好き嫌いもありました。元々、好きではない食材がいくつかあります。それから、まるで子供のように、食わず嫌いなものもあります。見ただけで、もう、食べないものは食べません。こんな偽物のグルメの父の好き嫌いのことなど、自慢している人たちには、とても聞かせられません。食に関する知識も素質も元々充分にあったのかと思いますが、そんなこともあって、自分で作ることにまでは、行き着けなかったようでした。


姉が大きくなってきてからというもの、子供が好きなメニューも徐々に増えていきます。そうなると、和食だけでは、とても無理が出てきます。母は、洋食メニューも作り出しましたが、父は、子供たちのために余分に洋食メニューを作るのは無駄だ、と言いだしましたが、私が勝手にやってることだし、父のメニューには影響しないようにするから、と言って作っていました。ただし、これについても5品以上の条件が出されて、洋食を作る時は、合計で10品作っていたのです。


ただ、母は、すでに料理のレパートリーは多かったので、父の苦手なものを避けても、毎食の5品のおかずには困ることはありません。そして、母は、もはや父のためには毎食満足させられる自信があったのですが、食をもっと極めていきたいという願望が、あったからこそ、母にとって新たに大きな課題に挑むことになったのです。


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