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◆第二章㉖ 工作員

 推定時刻 15:20


 その頃、スプレンディッドとアインハードは、ハイマー湖の南の森で石碑=結界石が破壊されているのを発見した。途中、同じように破壊された結界石を2つほど見つけていたが、全てを把握しているわけではないため、幾つの結界石が破壊されたのか分からない。


 少なくとも、この事から1つ分かる事がある。村の外の結界が弱められているという事だ。それはつまり、魔物の侵入を許すという事である。魔物の力を利用してくる敵が、虎視眈眈と機会を窺っているという事だ。


「……何て連中だ。魔物の侵入を許せば、自分達も困る事になるはず……」


 アインハードは眉間に皺を寄せ、歯軋りをした。


「スプレンディッドさん。魔力の感知範囲を広げられますか?」


 アインハードが真剣な眼差しでスプレンディッドに言う。


「……。あんた……、綺麗な目してるわね」


「……⁉」


「あはっ‼ 冗談よ。あまりにも生真面目な顔で言うもんだから、からかいたくなっちゃって……フフッ」


「はぁ……真面目にお願いしますよ……」


 アインハードは王子様のような美青年で女性ウケも抜群だが、見た目に反して、頭が固くて生真面目な男だ。


「あんたほんと、かった苦しいわね~……。もちろん感知範囲は広げられるわ。任せて……。マギア・ペルセベル!」


 スプレンディッドは魔力感知魔法『マギア・ペルセベル』の呪文を唱えた。頭部から波動が発せられ、魔力感知能力が強化される。


 スプレンディッドは感知魔法を使わなくても、ある程度の魔力感知はできるが、マギア・ペルセベルを使う事で感知範囲をより広範囲に広げる事ができる。実は呪文を唱える必要もないのだが、あえてここは『魔法使ってますよ』アピールのために唱えていた。


 その時、スプレンディッドが森林内の崖の谷間を3人の男が歩いて来る事に気付いた。


「5時の方向……崖の下よ。伏せて」


 スプレンディッドとアインハードは腰を低くして、覗き込むように見た。


 アインハードがハッと気付いた。


「ん? あいつら……村で見た事があるな……。確か、『ノーマッズ』とかいう冒険者の3人組だ……」


「怪しいわね。こっそり付いて行きましょう」


「了解」


 アインハードが動き出そうとすると、スプレンディッドが腕を掴んだ。


「まだ動かないで。ジッとしててね……。シレンシオ!」


 スプレンディッドは、静寂魔法『シレンシオ』を自身とアインハードの足下にかけた。足下がふんわりとした光に包まれた。スプレンディッドは確認のため、あえて音を立てるように小さな枝を踏んだ。枝は折れたが、何も音は出ていない。


「これであたし達は静かに行動できる。さらに……ヴェルフ・エフェクト!」


 スプレンディッドは、迷彩魔法『ヴェルフ・エフェクト』を2人の全身にかけた。これは幻影魔法の一種で、テクスチャー投影のように、周囲の環境を対象の表面に映し出す。


 2人の顔には迷彩ペイントされたように葉っぱや岩肌模様が浮かび上がっている。動くと逆方向に模様が流れ、移動値がプラマイゼロになる。つまり、本人が動いても投影された岩は動いていないように見える優れものだ。


 さらに、ギリースーツのように、身体から幻影の植物が芽吹き出し、覆い隠した。


「うわわっ」


 アインハードは自分の身体から植物が芽吹き、急成長した事に驚いた。


「大丈夫。実際に生えて来たわけじゃないから安心して。ただの幻よ」


「……す、凄いっ……! スプレンディッドさんは何でもできるんですね……‼」


「……ありがと。ちょっと照れるわね……」


 スプレンディッドは顔を紅潮させた。


「これで準備完了。追いかけましょう」


 スプレンディッドとアインハードは音を立てず、素早く動き出した。周囲に溶け込み、そうそう見つからなそうである。


最終的には縛りがありつつも、【主人公が圧倒的な強さで無双する物語】です☆

ゲームやアニメのアニメーション経験者ならではのアクション描写にご期待下さい!


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作者ページ

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