◆第二章⑦ 矢文鳥 その1
推定時刻 13:00
その頃、村の入口にブラダが放った矢文鳥が到着していた。
「ジョナス! ジョナス!」
矢文鳥は村の入口の木製の関所の見晴らしの良い場所に留まり、ジョナスの名前を連呼している。矢文鳥には、レイリア達の足跡が光って見えている。矢文鳥は再びレイリア達の足跡を確認し、ジョナスの酒場まで飛び立った。
丁度そこへ、魔狼を退治して戻ってきたハーディー一行が到着した。
ハイマー村の谷間の断崖のエリアには幾層にも折り重なったように建物が建てられ、下層には堅固な防壁も築かれているため、容易に敵の侵入を許さない造りだ。村の入口には関所もある。
関所の下はカーブした山道で、土の道ではあるが、馬車がすれ違える程度には広く舗装されている。村の入口から中心部まで、断崖絶壁をぐるっと回るように馬車道が整備され、馬車で上層の村の中心部まで行く事が可能だ。
上層の台地のエリアには商店が集まる区画がある。ジョナスの酒場はそこにある。
また、上層の台地の生い茂る森の中には、研究所や訓練施設、村長の邸宅がある。
ハーディーとアインハードは行商の馬車を側面から護るように横を歩き、スプレンディッドは馬車の屋根の上に座って前方を見張り、ランバートは馬車の荷台に乗って後方を見張っていた。
荷台には布で包まれた魔狼の遺体が置かれている。荷台の奥には色々と物が置かれているが、どれも圧縮されているため、実際の荷物量より少なく見える。
圧縮すれば多少は軽くなるが、体積の縮小に比べて重量は減らない。そのため、荷台の底は頑丈な『魔鉄鋼』で補強されているが、一目ではわからない造りになっている。
馬車馬は魔法の力で強化され、通常の馬よりも重い荷物を運ぶ事ができていた。その強化のおかげで魔狼の攻撃に耐えられたのだろう。
スプレンディッドが矢文鳥に気付いた。
「ちょっと、あの鳥! 矢文鳥じゃない?」
スプレンディッドがハーディーに伝える。
「ジョナス! ジョナス!」
矢文鳥はジョナスの名前を呼びながら飛んで行く。
ハーディーは、何となく嫌な予感がした。
「気になるな。先に学者のキーガンの所に行って、魔狼を受け渡しといてくれ。俺はちょっとジョナスさんの酒場に行ってくる!」
ハーディーは飛び出して、急いでジョナスの酒場に向かった。断崖絶壁をいとも簡単に跳び登って行き、途中、建物の屋根や崖に造られた木製の通路を飛び跳ねてあっという間に上層まで駆け上がってしまった。
最終的には縛りがありつつも、【主人公が圧倒的な強さで無双する物語】です☆
ゲームやアニメのアニメーション経験者ならではのアクション描写にご期待下さい!
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