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Deadman・Fantasia〜死霊術師の悪役道〜  作者: 泥陀羅没地
第十章:人と悪魔の争奪戦
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三つ巴

どうも皆様泥陀羅没地にございます。


最近凄く執筆意欲が湧き出て作者自身驚いています。


そのうち反動が来そうで凄く怖い。

――グニョニョッ――


「ウワッ!?何か出て来た!?」

「ッ―――?((゜д゜)?)」


ロックドロアの広場で、眠る様に横に成っている男の前を数人の男が囲んでいた。


「………(( ´∀`)・・・)」


男の影から這い出てきたソレは、暫し沈黙し、思考していた。


直ぐ側には眠る主、その周りには見知らぬ集団…即ち…〝敵〟


「ッ!(( ゜д゜)ハッ!)ッ―――!((# ゜Д゜)!)」


そして、間の悪い事に彼等の顔は…マイルドな表現をすれば悪人よりだった。


「どぅぇぇ!?何かやばくね!?」

「ちょちょちょッ、ちょい待ちちょい待ち!別に何か悪さしに来た訳じゃ無いんですよ!」


彼等の首に迫った黒い刃が彼等を刎ねるギリギリで刃が止まる。


「俺達〝プロフェスさん〟の使い走りっす!」

「((# ゜Д゜)・・・)」

「ほら、さっき出逢ったでしょ!あの眼鏡の人!」

「(( ゜д゜)ハッ!)」


男の必死の弁明に影の刃が消える。


「ッ――♪((-ω☆))」

「ふ、ふぅ……取り敢えず、君の御主人様を案内しろって言われていて…起こせる?」

「ッ―!(( ̄ー ̄)b)」


――チョイチョイッ――


そう言うと黒い影はその黒い触手でソロモンを揺すり始める。


「……ん、ん?……どうしたんだテラー……っとコレは…」


それから少しして、男の瞼が開いた。


●○●○●○


「ふぅむ……一度御昼を済ませていれば見知らぬ人物に囲われていたこの状況…君達は私の寝込みを襲おうとしていたのかな?」

「ち、違いますよ、俺はノーマルっすよ!?」

「ハッハッハッ、流石に冗談だ……大方プロフェス辺りの人間だろう?…大体分かったから、案内してくれ――おっと」


――ガクッ――


ベンチから立ち上がり、一歩歩こうとした瞬間、膝が崩れる……魔力消費による疲労と、能力上昇から来る肉体感覚のリバースだ。


「凄いねコレは身体が重い……〝テラー〟」

「((`・ω・´)ゞ!)」


このままではおちおち歩けやしないので、テラーで急拵えの杖を創る。


「さぁ行こうか、案内してくれ」


少しのハプニングは有ったが、我々は彼等に連れられプロフェス等の元へ向かった。



〜〜〜〜〜



――ガチャッ――


「ボス、連れてきました!」

「やぁやぁ、さっきはどうも…リリー達も、救援要請を出してくれて助かったよ」


ロックドロアの端に存在するプロフェス等の拠点、その会議室で、リリー達と合流する…彼女達のお陰で〝骸〟が奪われずに済んだ。


「やぁソロモン、病み上がりで悪いが、手早く情報共有と行こうか、キリキリ吐いてくれると助かるよ」

「私の尋問は確定なのか……まぁ良いよ…あぁ、あのパンケーキは結構だ」

「む?そうか?…結構な自信作だったのだが…」

「皿がカタカタと動いている時点で失敗だろう……それで?…何が聞きたいのかな…といっても一つか」

「うむ、君のあの異様についてだ…君は〝骸〟に何をした?」

「まぁ、それは実物を見てもらった方が早いね……〝テラー〟」


プロフェスの問いに、俺はこの子に呼び掛ける、机に掛けられた杖が動き、其処から黒い〝影の塊〟が机へ着地する。


「―――ッ!(( ・`д・´)ドヤッ)」

「この子は〝テラー〟……私が〝骸の腕〟を使って創り出した特殊な〝召喚獣〟であり、私の切り札の一つだよ」

「ほぉ、コレはコレは、私のパンケーキに似ているね…」

「失礼な、この子の方がまだ愛嬌が有る」

「君の方こそ失礼だねぇ!?」

((((どっちもどっちでは?))))


プロフェスとの下らないお遊びを取り止め、本題に入る。


「それで、此処に呼ばれた理由は?」

「あぁ、それはもう少し……いや、〝もう直ぐ〟揃うから、少し待っていてくれ」

「……嗚呼、そういうね」



――バンッ――


「応、プロフェス、アーサー来たぜ!…後は知らんが、最近有名になってきた〝特異点〟の連中か?」


大きな扉を開け放ち、先頭にダルカン、そしてその背後に名だたる守護者の面々が集合する。


「へ?〝特異点〟?」


そして、登場早々に吐き出された妙な言葉にリリーが聞き返す、するとダルカンはしらねぇの?と言うような顔でリリーを見る。


「そうだ、円卓騎士団の〝円卓〟、真理の開拓者の〝真理〟、そして俺等オケアノスの〝勇猛〟…有名な奴が率いるパーティーにつけられるパーティー名だ」

「へぇ〜……って、私達もですか!?」

「そりゃそうだろ嬢ちゃん、たった一ヶ月其処らで獣災の大部分を処理してんだ、嫌でも有名になるさ」

「んで、招集が来たから飛んで来た訳だが…何か有ったのか?」

「そういう事だ、早速席についてくれ、このイベントはかなり長くなると予想される」


プロフェスの言葉に全員が席に座る…ん?


「((((;゜Д゜))))」

「おいで〝テラー〟」



「――さて!…君達を招集した理由だが、先程も公言した通り、このイベントがかなり長く、そして複雑な要素が込められて居るからだ」

「?…ドユコト?」


プロフェスの言葉に、テストとダルカンが首を傾げ、他の面々も訝しむ…唯一アーサーだけはプロフェスの言葉に動じない……む?


「……何かなプロフェス?」

「それではソロモン、何故この結論へ至ったのかを教えてくれるかい?」


……ん?


「私が?」

「うん」

「何故?」

「君も理解しているだろう?」

「まぁ…」

「じゃあ宜しく」


そう言うと、皆の視線が俺へ向く……何て奴だプロフェスめ、何の前触れも無く生徒を選ぶ先生みたいな真似しやがって…。


「ハァ……その結論へ至ったのは、先程現れた、〝ハデスの眷属〟以外の敵対勢力の台頭…だろう?」

「うむ…続けて」


俺の言葉に、数人が納得した様に頷く。


「先ずイベントの起こりは〝腕〟の捜索だ…とは言っても始まりの原因は私だが…兎も角、始まりは〝ハデスの四肢〟の捜索から始まった訳だ」


四方八方に散らばったハデスの四肢の回収、それだけならば単なる〝宝探し〟の様な物だ。


「問題は、この〝四肢〟が全て何者かの手に渡った状態だ…その時、このイベントは激変する…〝宝探し〟から〝争奪戦〟へ」


よし、大多数が理解したな。


「長期戦になると言う結論はそこに有る、当然だな、私達はハデスを〝封印〟するべく動き、ハデスの眷属等はハデスの復活の為に四肢を回収する……これだけなら一対一の勢力で済んだが、先程プロフェスが言った通り、〝第三勢力〟…ハデスの四肢を新たに付け狙う存在が現れた」

「その第三勢力の狙いは?」

「〝ハデスの四肢の兵器運用〟…ハデスの四肢は強力な瘴気を帯びた破壊不可能な〝呪物〟だ、裏の連中からすればリスク以上にリターンを得られる物と言う訳だ…なんせハデスの四肢が他者に害を加える事は出来ないんだからね」

「ありがとうソロモン……つまり、現在、このイベントには、〝ハデスの封印〟を目指す勢力と、〝ハデスの復活〟を目論む勢力、そして〝ハデスの兵器利用〟を目論む勢力の三つ巴に有る訳だ」


プロフェスの言葉が会議場に響き渡る。


「それを念頭に置いた上で、我々は幾つか計画を練らねばならない」


そうして、プロフェス主導の作戦会議は始まった。



「―――Zzz((。-ω-)zzz)」


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[一言] テラーたそ可愛い(尚見た目は化け物)
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