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51.ステータスの更新、装備品の振り分け、そして北の目的地

51話目です。


ではどうぞ。



<パーティーポイントを7P獲得しました ※リーダーを務めているため、獲得ポイントが10Pになります>  



 ゲットした“パーティーポイント+7 ★★”を使うと、これにもリーダー補正があった。

 戦闘せずに10ポイント増えてくれたと考えると、かなり楽ができたように感じる。



 二つの★3の内の一つ、“全パーティーメンバー 器用+1 ★★★”も使用。

【パーティー】機能にもちゃんとそれが反映されていた。



[【パーティー】]



●生存者ネーム:TOKI


●パーティーLv.3


●パーティーメンバー:


 ①TOKI:リーダー 

→パーティーLv.3  

 全メンバー:MP+2 魔力+2 器用+1(New!) 容量+2 

 



「おしっ。で、ステータスの方は、っと――」




[ステータス]


●基礎情報


ジョブ

①ガチャ師Lv.3

②魔術師Lv.2



●能力値

Lv.11

HP:40/40

MP:66/68→67/69 (※パーティーレベル+2→69/71)


筋力:43 (※パーティーレベル+1→44) 

耐久:6(装備+5)(【身体硬化】+35)

魔力:31→34 (※パーティーレベル+2→36)

魔法耐久10

器用:16 (※パーティーレベル+1→17)

敏捷:21 (※パーティーレベル+1→22)



容量(キャパシティー)42/55(③[●●●●●●]+④[●●●●●●]→54/67)

容量(キャパシティー)44/56(③[●●●●●●]+④[●●●●●●]→56/68)

↓(※パーティーレベル+2)

容量(キャパシティー)44/58(③[●●●●●●]+④[●●●●●●]→56/70)


●スキル

【異世界ガチャLv.3】

【身体強化Lv.3】

【MP上昇Lv.3】

【索敵Lv.2】

【時間魔法Lv.1】

【操作魔法Lv.2】

【セカンドジョブ】

【状態異常耐性Lv.10】

【剣術Lv.1】

【身体硬化Lv.2】

【HP自動再生Lv.1】

【火魔法Lv.1】

【チームワークLv.1】

【魔力上昇Lv.1】(New!)




「……うん」



 ちゃんと“パーティーレベル”のプラスが上乗せされていた。

“筋力”・“敏捷”は久代さん、来宮さんのそれだ。


 ガチャで得た“容量+1”以外にも、このパーティーレベルで容量が“+2”になっている。

 つまり3も空きが増えたため、ストックしていた【魔力上昇】を習得することにした。

 

 今後も容量が増えるようであれば、順次【夜目】や【耐久上昇】も使っていこう。



 

 現在保有Isekai:3262


[ガチャ結果]

●アイテム その他

 下級ポーション×2

 中級ポーション×2

 中級MPポーション×2


 空のスクロール×1


 耐久ポーション×1

 筋力ポーション×1

 魔力ポーション×1


 黒パン×2

 薬草×2

 カジュの実×1


●装備

 ただの盾

 ただのブーツ

 筋力の腕輪

 レザーベスト 

 普通の剣


●スキル・ジョブ

【夜目】★3

【耐久上昇】★3



□◆□◆ ◇■◇■  ■◇■◇ ◆□◆□ 



「――で、どう? 渡した装備品。大丈夫そう?」



 今まで具現化させずにいた物も含め、今回一気に装備品を出現させた。

 


「……うん、凄いね。新品のはずなのに、なんかちゃんと脚に馴染む感じ」



 アパートの敷地内。

 久代さんは“ただのブーツ”を身に着け、地面をつま先でトントンと軽くつつく。



 黒いスカートに異世界の革ブーツ姿は、久代さんのクールで大人びた感じがより引き立って見えた。

 シャワーを浴びた直後なだけあり、女性としての色気や魅力も強く感じる。

  

 ……流石、大学中の男子に認知されている美女なだけはあるなぁ。



「むむっ! なんてエロい脚……。トウコ! 私、負けないから!」


「えっ!? 私の脚ってエロい、の? ……アトリさんの体と恰好の方が相当にエロいと思うけれど」



 アトリさんは何に対抗意識を燃やしてるのか……。

 ブーメランが勢いよく飛んで帰ってきて、そうしてエッチな谷間に挟まっちゃうくらいだからね?

 

 これは完全に久代さんに同意見だ。

 ……ああいや、久代さんの脚も中々えっちいとは思うけどね。  

  


「わぁ~! ソルアちゃん、凄くカッコいい! 本当、物語の世界に出てくる女騎士さんみたい!」


「そ、そうですか? ハルカ様もその“ベスト”、とってもお似合いだと思いますよ」

 


 来宮さんとソルアは互いに互いの見た目・恰好を、純粋に褒め合っていた。


 よく聞く、女同士のドロドロした本音と建前の使い分けなどではなく。

 本心から言い合っているのがよく伝わってくる。


 こちらは、あっちの色気だらけの話とは一線を引いた、ほのぼのさせられる光景だ。



=========

●レザーベスト ★2


 モンスターの革でできたベスト。

 軽く着心地も良い割に耐久性もあるので、多くの冒険者が好んで使う。

  

========= 


 

 来宮さんは制服のブレザーを一度脱いで、白のベストを着て見せる。

 少し大きめの感じはするが、動きに支障はないようだ。



「じゃあ、その“ただの剣”は……俺が使うわ。また必要になったら言ってくれ」

  

「はい。よろしくお願いします」



 ソルアに“普通の剣”を渡して、“ただの剣”を交換で受け取る。

 今まで折れずに頑張ってくれたマイ包丁は、使わない服で包んでしまっておく。


【剣術】のおかげで、異世界武器である“ただの剣”を持っても違和感はなかった。 



「“盾”の方も……大丈夫そうだな?」


「はい。手に馴染みますし、これでよりバランスよく戦えそうです」



 ソルアは確認するようにして、木でできた“ただの盾”を軽く掲げる。

 その上で、もう一方の手には“普通の剣”を握り、動作を試す。


 やはりいきなり両手で違う物を持って戦うというのは、他のメンバーでは中々難しいだろう。


 その点ソルアはバランスよく何でもそつなくこなすため、上手く使ってくれると思う。


 

「じゃ、改めて出発しようか」


「うん、マスター。じゃあまた、先頭は私に任せて」



 自分の存在を示す様に、トンと叩いたそのアトリの豊かな胸……じゃなかった。

 プルンって凄い揺れたからさ、思わず目線が引っ張られちゃったよ。


 そうじゃなくて。

 腕についているオレンジ色をした輪っか。


“筋力の腕輪”は……なんかアトリが付けてるとエッチな装備に見えてしまうな。



「…………」


「えっ、何? どうかしたかしら?」



 結晶にてアトリの姿を初めて見た時、身動きを完全に封じられる形で拘束されていた。

 そのイメージがまだ残っているので、何だか今はアトリが自分の意思で拘束具でも身に着けているみたいに見えてしまう。

 

 ……くっ、流石はサキュバス!

 全てがドエロく感じる。



「いや、何でもない――行こう」


「あっ、う、うん……?」



 今のやり取りの終わり方に違和感を抱きながらも、アトリは頷いて引いてくれた。

 ふぅぅ……。


“筋力の腕輪”を身に着け、更に先日渡した“敏捷の指輪”もある。


 瞬間火力に特化しまくってるアトリさんを怒らせたら、マジでヤベェからな! 

 いくら害悪肉盾ゾンビでも消されるわ……。 



 そうして気分も新たに、北へ向けて出発した。  



□◆□◆ ◇■◇■  ■◇■◇ ◆□◆□



≪るんるるる~ん! こっち、全然いないよ~≫


 

 再出発してからの進み具合は、極めて順調だった。

 


「フフッ。ファム、何だかご機嫌ですね」



 空を優雅に飛び回るファムを、ソルアは微笑(ほほえ)まし気に見ていた。

 

 

「ああ。仮眠を挟んだからか、元気一杯みたいだな」


 

 ファムに限らず。


 久代さんや来宮さんも、この進みの早さに遅れずちゃんとついてきていた。

 息も上がっている様子はないし、表情にも余裕というか元気が見て取れる。


 やはりシャワータイムを設けたのが、とてもプラスに働いたようだ。


 

≪シャワァ~。るんるる~ん。ご主人とぉ~、ソルアお姉さんとぉ~、アトリお姉さんもぉ~。裸で一緒に入るぅ~≫



 俺の思考過程で出た“シャワータイム”というワードに触発されたのか。

 絶対に歌詞の意味など考えてない内容の歌が、凄い上機嫌で歌われていた。



「本当。ファム、随分楽しそうに飛んでるわね。歌でも歌っているみたい」   


「ねっ。妖精さん、一体どんな素敵な歌を歌ってるのかしら?」



 だが、ファムの声が聞こえないアトリや久代さんには、全く別の一シーンに映っていて。

 お伽噺(とぎばなし)にでも出てきそうな可愛らしい妖精が、素敵な音色を奏でているようにしか見えていないらしい。



 ……くっ、何故か俺だけが損させられている気分!


 

≪えっ、ご主人、損なの? ……ソルアお姉さんとアトリお姉さんと一緒、嫌だった?≫ 



 コイツ、微妙に歌詞の内容を理解してやがったか……。


 どっちと答えても差し(さわ)りがあるこの場合は……。

 


 ――沈黙!!



 それが正しい答えなんだ。

 

 

「――ねぇ“ハルカ”。さっき言ってた“目的地”の名前、何だったかしら?」  



 凄いタイミングで、アトリが来宮さんへと話しかけた。

 無言が非難されたと勘違いしてしまうような、本当に絶妙の間だ。

 

 思わずドキッとしてしまったぜ……。



「あっ、うん。北……まず沢山の種類の物がある“コンビニ”って所がもうすぐ見えるはず。で、次。“電車”って乗り物が離発着する“駅”って場所が、一番大きな目印かな」



 来宮さんがこの市内について一番地理に詳しく、順序立てて話してくれた。 


 敵とは言わずとも、未だ別の集団同士だった時。

 来宮さんはソルアの心を覗いている。


 そのためソルア・アトリの事情を理解し、普通なら解説不要な身近な概念も簡単に説明してくれていた。 



「もちろんコンビニや駅の様子も確認したいが、俺たちが一番優先して確かめたいのは別の場所だ」



「はい、ですね。……えーっと。その駅の近くにあるはずなんだけど……“探偵事務所”っていう所が」



 だがそこまで途切れることなく話していた来宮さんが、次の場所だけは言葉に詰まるようにして口にする。

 そしてバトンタッチという様に、視線を久代さんに向けた。



「……依頼者のために、色々と情報を集める仕事かな、“探偵”は。で、私はちょっと、1回だけ利用したことがあるの」



 久代さんも来宮さんに(なら)い、俺たちの目的地がどんな場所かを簡単に説明する。

 

【鑑定】があるからな……久代さんは。

 だから久代さんも来宮さんとは別の形で、俺とソルア・アトリとの関係を知ってくれている。

 

 ただ“探偵事務所”を利用したことに関しては掘り下げず。

 ぼやかして話していることから、あまり口にしたくはない思い出らしい。


 探偵事務所そのものが、というより。

 探偵事務所を利用せざるを得なかった“理由”が、かな。



「……まあ、そういうことだ。“探偵事務所”は情報を集めることを生業としている人の仕事場ってこと」



 ――つまりそこにもし【施設】があれば、新聞の販売店に匹敵する機能の【施設】があるはず。 

 

 

 そうして目的地について認識を共有しつつ足を進め。

 北の第1中継点となるコンビニが見えたのだった。

本当……一読者としてただ見返すだけなら問題ないんですが。

このステータスの更新作業だけは、書く前から絶望感が凄いです(白目)


時間も時間ですし、ちょっともう他のこと考える気力ないのでこの後寝ます。


ただ他の考え事に囚われずに済んだという点では、良かったのかもしれませんね。

日間ランキングが7位になったり6位にまた上がったりと忙しなかったのですが、あまり気にしている余裕もなかったです。


……だからといって毎度ステータスの更新という自体は避けたいですね。


本当、皆さんの応援のおかげで頑張れています。

ありがとうございます。


是非今後も、ブックマークや広告の下にある★★★★★のボタンの方、していただけますと執筆の大きな励みになります。


よろしくお願いいたします。


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― 新着の感想 ―
[一言] ステータス情報更新無理しないで頑張って下さいませ
[良い点] エロいエロいって思ってると、読心で読まれるぞw [一言] キャパシティーの部分がちょい見づらいですかね ③④を手放す予定でもなければ、合計値だけ出せばいいのかなぁと
[一言] ステータス簡略化機能でも追加して、新しく上がったところ、新しく手に入ったスキルだけ書くとかどうですか? まあ、こんな世界で自分の状態をちゃんと見ないで簡略化させるのは少しおかしいですけど。 …
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