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28 望み

この話は記念すべき30話目(番外編を含める)です。

ここまで来れたのは読者様がいてこそのものだと考えています。

ありがとうございます!これからもよろしくお願いします‼︎

「賭けは私の勝ちですわね」

「そうだね……」


 負けてしまった。

 ……ソフィアさんの料理、食べたかったな。


「それで、賭けに勝ったソフィアさんは何を望むの?」

「そのことなんですけど……ちょっと場所を変えてもよろしくて?」

「あ、うん。大丈夫だよ」


 何だろう? 人前では言いにくいことなのかな?


 そうして私たち2人は空き教室にやってきた。

 ここ、ちょっと薄暗くて苦手なんだよね……。

 それで、ソフィアさんは私に何をして欲しいんだろう。


「あの……今度のお休みに遊園地に行きませんか?」


 ……あれ、わざわざ場所を変えたから言いにくいことなのかと思ったら遊びに誘うだけ?

 これくらいならさっきの場所でも言えた気が……。

 

「別にいいよ、それくらい。賭けにも負けちゃったし。それで他に誰か行くの?」

「いえ、その……2人きりで行く、じゃダメですか?」

「え、ううん、分かった……」


 ソフィアさんが顔を赤くしてそんなことを言うので私もつられて頬を赤らめてしまう。

 ……一瞬ソフィアさんのことを可愛いと思ってしまったのはここだけの秘密である。

 ってやばい、ソフィアさんとの間に沈黙が流れてる! 何か言うべきだよね、でも何を言ったらいいんだ……。


「……それでは私は教室に戻りますわ。フィルさんも遅れないようお気をつけて!」

「え、あ、うん」


 沈黙に耐えられなくなったのかソフィアさんはそう言い残して空き教室を出て行ってしまった。

 取り残された私はしばらくぼーっとした後、必死に赤くなった顔を元に戻そうとするのだった。

ソフィアさん、その場から逃げてばっかのような…そういう人か。


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― 新着の感想 ―
[良い点] フィルさんも顔が赤くなってるの好き [一言] これからも頑張ってください!
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