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22 楽しみ

 家に帰ると私は料理を、ソフィアさんは洗濯物を畳み始めた。

 テスト前だし、ナッツとかそこらへんの集中力をあげる食材を使った料理ががいいかな。まあ、本当かどうかは知らないけどね。

 うーん、どうしよう。なに作ろうかな……

 ナッツと一緒に鶏肉とピーマンあたりを炒めてみようかな。多分美味しいでしょ。


 しばらくして料理が完成した。

 ちょうどソフィアさんも担当している家事が終わった見たいだ。

 時間もちょうどいいし、そろそろ晩ご飯にしますか。作りたての方が美味しいしね。


「ソフィアさん、そろそろご飯にしよう」

「あら、もうそんな時間ですの?」

「うん、それに作りたての方が美味しいし」

「分かりましたわ」


 そうして作りたてのご飯を食卓に並べた。


「いただきます」

「いただきますわ」


 早速炒めた鶏肉を口に運ぶ。うん、美味しい。


「テスト前はフィルさんの料理だけが楽しみですわ」

「え!? あ、ありがとう……」


 急にそんなことを言われて面食らってしまう。

 私の料理だけが楽しみ……か。嬉しいけどもなんか恥ずかしい。

多分ソフィアさん、自分が何言ったか理解してない気がします。

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