~お茶会~ #準備
更新が遅くなってすみません( >Д<;)
話の時期は大分ずれて、春~夏頃になっています
違和感あるかもしれません…。
今日は休日。
暇だった私は読書をしており、お母様に呼ばれたのは、丁度本が読み終わった頃だった。
お母様のもとへ行き、要件を聞いた私は絶叫しそうになった。
「はあああ!?明日の午後、屋敷の庭でお茶会をする!?」
「ごめんね、ティー。ついつい忘れてて」
お母様から聞いた経緯はこの通りだった。
「前にあったパーティーで、何人かと話が上がって、準備しようと思ってたら忘れちゃってた!
昨日思い出したんだけど、やっぱりティーはしっかりしてるから、なんとかなるかなって」
「…」
昨日思い出したのなら、早めに言って欲しい。
そもそも、招く人が公爵夫人で三人もいるんだから忘れちゃ駄目なのに…。
まあ、ごちゃごちゃ言っていても仕方ない。
「わかりました。明日の午後ですね。何とかしますよ」
「ありがとう!あ、ティーも参加してね、皆気になるって。それに、ちゃんと満足してもらうようにして。プレッシャーが凄いの!」
後から、オリアナに聞いたが、以前にも他の公爵家でお茶会をしたことがあり、どれも豪華だったらしい。
それも、領地の特産品を上手く使って、ついでに宣伝もしてたみたいだ。
「もう夜だから、準備がほとんど出来ないよね…」
部屋に戻って、私は溜め息を吐いた。
「ヴァレンティーナ様、今回はすみません。奥様はあの性格ですから、事前にこのような予定がないか、把握しておくべきでした」
「オリアナのせいじゃないわ。悪いのはお母様よね」
家令のクリスにも、廊下で謝られてしまったし、申し訳ない気持ちで一杯だ。
「お茶会の準備をするのはいいけれど、急だし、面子が厄介よね」
アンダーソン公爵家は、グランメル家と仲は良好。レンティーヌ家とはあまり親しくなく、犬猿の仲という程でもない。
ただ…、
「問題がガルシア家よね」
「はい…。旦那様とガルシア公爵は、一時期宰相の座を争っておりましたし、奥様方は面識が殆どありません」
それに、ガルシア家にはあまりいい噂を聞かない。
噂は話を盛っているから、なんとも言えないけれど、まるっきり嘘と言う訳ではない。
火のないところに煙は立たない、だ。
「うーん……そうだ!」
何か良いアイデアはないかと唸っていると、良い案を思い付いた。
しかも、ご婦人達を満足させられ、宣伝効果もあるやつだ。
「これはどうかしら…」
オリアナに耳打ちすれば、笑顔で賛成してくれた。
「じゃあ、準備は明日からね!一応、クリスにも伝えておいてくれる?」
「かしこまりました」
次の話でプロフィール紹介をさせていただきます。