表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/38

36. ザ・セカンド・ティタノマキア その⑳

「あらら、終わっちゃったじゃない。どうするの? ガイアちゃん」


 この世界のどこか、「夜」ある場所にある、秘密の宮殿。その玉座の間に、三柱の神が集まっていた。


 ひとりはガイア。残りは、玉座に座る黒装束の女と、その傍らに立つ、四十代くらいの外見年齢の、痩せた男性。


始原の五神(オリジナル・フィフス)〟のうち、〝夜〟と〝冥府〟を司る神……ニュクスとエレボスである。


「また何か面白いもん見つけるよ。何年後になるかは知らねえけど」

「ふうん。あなたの趣味だし、とやかく言うつもりはないけれど。あまり恨みを買うと、そのうち痛い目に遭うわよ?」


 ニュクスの心配そうな眼差しに、傍らのエレボスも、賛同の視線をガイアに送った。


「あはっ、そりゃねえよ。あーし無敵だもん。誰も止められやしねえよ……ククク」


 混沌を求める女神は、次の快楽を見据え、妖しく嗤う。





「えぇー……」

「むむ……」


 吹きすさぶ夜風の中。ハルパーの斬撃だのヘファイストスの砲撃だので壊滅的な被害を受けた柚葉駅周辺で、たたずむ男女が一組。怪原希瑠と神院優愛だ。


「ちょっ……コレ、どういうことなの⁉ 地震⁉ 店の中では揺れなかったわよ⁉」

「んー……」

「なんなのよぉー! こんなことってある⁉」


 瓦礫の山と化した駅前通り。しかし、どういうわけか、彼らがお茶していた喫茶店はまったくの無傷だ。三階建のテナントの二階より上は吹っ飛んでいるにもかかわらず。


 一時黙った希瑠は、「ハッ」と鼻を鳴らして含み笑いをした。


「そうさなあ。三つ首の犬にでも、化かされたんじゃないか?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ