5月8日
学校帰りの寄り道は楽しい。
5月8日 (らむ)
学校帰りロ〇ソンにて—
「毎日のようにここに立ち寄ってるけれど、偶にはいつも買わないようなものでも買ってみようかな」
気まぐれにそんなことを考えながら店内をぐるぐると回る。
すると冷凍食品コーナーに気になるものが目につく。
「マ〇カフェフローズン?美味そうだな!少し高めだけどこれにしよう!」
抹茶とキャラメルの2種類のうちキャラメルを手にしレジへと向かう。
「いらっしゃいませー!」
店員が元気に接客をする、うん、いい店だ。
俺はマチ〇フェフローズンを差し出し、その後バッグから財布を取り出す。
店員はその商品をレジに通す、そして。
「こちら温めて行かれますか?」
その手には間違いもなくフローズンが握られていた。
「へ?もう一度言ってもらっていいですか?」
俺は言う。
「こちら温めて行かれますか?」
うん、聞き間違いじゃなかったみたい。
「それって温めるものなんすか?」
俺は問いただす。すると店員は笑顔を崩さずに口にする。
「はい!こちらは少し温めないと飲めない商品ですので」
なん...だと...!?
「あ、じゃあお願いします...」
*
俺は温めたマチカフェフローズンを手に店を出る。
(それもそうか、カッチカチのままどうやって飲むってんだよ...)
「美味い!これまた飲もう!!」
今日みたいに暑い日に飲むマチカフェフローズンは格別だった。