7月2日
あんなに部屋綺麗にしたのに。
雑巾がけまでしたのに。
7月2日日曜日 「つくも」
午前8時頃、スマホから出る騒々しい着信音で目が覚める。
「あ゛~い、もしもし~?」
相手が誰かも分からず取り繕いもしないドスの利いた地声で出る。
「あ、もしもしー、君のバイト先の店長だけどー、寝起きだったかな?ごめんね~」
嫌な予感、今日はらむ達と遊ぶ予定があるが、そのために昨日部屋掃除までしたのだが。
「あー、店長ですか~、大丈夫ですけど、どうしました?」
「突然で悪いんだけどさ、12時からの人が体調不良でお休みになっちゃったんだよね~、代わりに入ってくれる?」
嫌な予感的中、しかし悲しいかな、もう予定が入っているのだ、店長には悪いが―
*
「あれあれ~?大地じゃん、〇〇の代わり~?」
ふ
先輩と一緒だったのか!まぁ、話し相手がいないよりはマシか。
「本当は遊ぶ予定が入ってたんすけどね、どうしてもって言われたから...」
「どんまい!まぁ、そういう日もあるよ!」
「なんか先輩に励まされるとイラつく」
「おまっ!それはないわー、罰として外のゴミやってこい!」
◇◆◇
「終わったー!いやぁ、疲れた~!」
俺は退勤時間をパソコンに打ち込み、バックに置いておいた半分ほど飲んであるお茶を取り、口を付ける。
刹那――
「ブハッ!!なんだこれ!!しょっぱ!」
お茶とは思えない味、そう例えるならお茶に中濃ソースを入れたような、というかそのままなんだろうが。
「おいコラァ!!お前だろ!!」
客のいない売り場、そのお菓子コーナーにいた先輩を後ろから蹴り飛ばす。
「ハハハハッ!飲んだんだ!普通匂いで分かるじゃん!だっさ!」
俺の怒りと対照的に笑い飛ばす先輩。
「お前後で覚えとけよ!!」
お茶とソース、絶対に相容れない存在同士、その2つを調合してしまった先輩の罪は重いです。
ぜひ本編の方も読んでみてください!より一層楽しめると思います!!
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