5月16日
やっと同好会に部費が出た。
5月16日 (らむ)
同好会にて—
「今日来てる人はえっと、らむにトモにゆうとヒナ、俺含め5人だな」
つくもは部室内を見渡し確認する。
「よし!今日の活動を言うぞー、お前ら座って~」
つくもの合図でみんなが席に着く。
「その前にちょっといいかな?」
トモが言う。
「ん?何だ?」
「あのさ、来たばっかで悪いんだけど今日家に荷物が届くから帰っていい?」
その顔は決して悪いとは思っていなさそうなウキウキとした表情をしていた。
「ちなみにトモ、その荷網の中身ってなんだ?」
俺はトモに聞く。
「トモっちのことだ、どうせアニメのグッズとかでしょ?」
「好きなアニメのBlu-rayだね」
ヒナとゆうが言う。
「見事に正解!今日家に誰も受け取る人がいないからさ、申し訳ないんだけど今日は帰るね」
今度は少し申し訳なさそうに言う。
「しゃあないな、気を付けて帰れよ~」
*
「はい!改めて今日の活動を言うぞ、お前ら喜べ!」
つくもは日誌の入ったファイルの中から1枚の紙を取り出し、俺らに見せつける。
「5000円?」
「って書いてあるだけじゃん?」
「もしかして...」
その紙にはただ『5000円』とそれだけ書かれていた。
「そう!そのまさか!とうとうこの同好会にも『部費』が出ました!ハイ拍手!!」
「おぉ!やったね!」
「5000円ももらえるの!?」
「うまい棒500本!」
みんな一斉にテンションが上がる。
「なので、今日の活動はこの5000円の使い道を考えます!!」
◇
話し合うこと10分。
「見事に何も出てこない...」
そもそもこの同好会何か道具を使うような活動はない。
基本みんなで雑談したりトランプとかしたりしているくらいで、流石に遊び道具何て部費で落ちるとは思えない。
「すごろく作りやろうって話してたじゃん?人生ゲームを資料として使うって言えば部費で買えるんじゃない?」
自分でも名案だと思ったが、思った以上に皆も賛成してくれた。
「「「それだ!!」」」
こんな感じで。
*
「—ってこんな感じで人生ゲームが欲しいんですけど...」
同好会終了後顧問に話に行く。
「うん、そうか、事情は分かった、却下だ」
まぁ、そんなのに部費が出たら奇跡だよ。




