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一人百物語 2

踏み台

作者: 犬猫夜行
掲載日:2026/07/20


以前勤めていた職場で、同僚だった山根さんの話。

山根さんはマンションで一人暮らしをしている。

ある日の真夜中。


ドガンッ!


と物凄い音がして、山根さんは飛び起きた。

何事かと音がした隣の居間を見ると

居間のテーブルの、硬化ガラスの天板に大きく放射状のヒビが入り、割れていた。

天井から大岩でも落ちて来てテーブルの天板を砕いたかの様だったが、もちろん大岩など部屋には転がっていなかった。

ただ、放射状のヒビの真ん中近くに、裸足の左右の足跡がついていた。女性のものではなく、大きな男性の足跡だったという。


「うちのテーブルを踏み台にしてどこかへ飛んでいったみたいな。……気に入ってたのに」


山根さんはぼやいていた。







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