第2.1章:フローレス
ミンゴです、コスタリカからお届けします!
第2.1章です。もし気に入っていただけたら、評価や改善のためのアドバイスをいただけると嬉しいです! 大きな励みになります!
ローズは羽のように軽やかに、泥の上に降り立った。
城壁の向こう側では、王国を恐怖に陥れた五体の怪物が、珍しい昆虫を見るような目で彼を見つめていた。
「え?」
ミネルヴァは、母性的な軽蔑を込めて首をかしげた。
「また死にに来たネズミかしら」
彼女は目を閉じ、感覚を研ぎ澄ました。
(ネクロフローを隠しているのね……注意が必要だわ)
しかし次の瞬間、彼女の眉が驚きで跳ね上がった。何度も探ったが、何も感じられなかったのだ。
「さて、坊や……君からはネクロフローを全く感じられないわ。それほど上手く隠しているのかしら?」
ローズは答えなかった。無関心の影が彼の顔をよぎったが、ただじっと見つめ続けた。
「……なるほど。お前の年齢にしては立派な隠行だ。だが、一つ質問させてくれ。お前……そもそも『流れ』を持っていないな?」
リュウの言葉に、ローズは嘲笑に近い小さな声を漏らした。
「ふむ……やはりな。それほど若い者が、たとえ天賦の才があっても、その流れを完全に隠し通すことは不可能だ。これは朝飯前だな」
ミネルヴァは微笑んだが、疑問が渦巻いていた。
なぜフローレスはそんな刑務所に収監されたのか?
後ろで見守っていた老いたリュウがうなずく。
「興味深い。フローレス……全人口の0.01%しか存在しない異端か。しかし、なぜここにいる?」
「ママ! ゴリアに任せて!」
巨人が「母」を感心させようとうなり声をあげた。
ゴリアが突進し、巨大な足が一歩ごとに泥に沈む。拳にネクロエネルギーを溜め込み、壊滅的な一撃を準備した。
「あああああかっ!」
シュイッ!
肉が引き裂かれる乾いた音が空気を切り裂いた。
ゴリアは動きを止めた。
「え……? ゴリア、まだ攻撃してない……のに」
巨人は口から濃い血を垂らしながら呟いた。
ローズがそこにいた。巨人の胸に張り付くような距離。
彼の右腕は肘まで巨人の腹に突き刺さっていた。
「おや、大男。それしか出せないのか?」
ローズの声は冷徹だった。
ズバッ!
流れるような動きで、ローズは腕を引き抜いた。血が泥に飛び散る。
ミネルヴァは恐怖で一歩後退した。
「素手でゴリアを貫いた……!? いや、何か付いている。あれは何?」
「あれは……爪か?」
リュウは目を細めた。
「収縮する、暗く金属的な構造物……。一体どこから取り出したのだ?」
「立ち上がって攻撃しろ」
ローズが命じた。初めて、彼の声に危険な熱意が混じる。
「ゴリア、怒ったあああ!」
ボゴォッ! 巨人は雨あられとパンチを繰り出したが、それは虚空を掴むようなものだった。
ローズは不可能な角度で身体を逸らし、ゴリアの巨体の隙間をすり抜ける。
「おい……当たらないぞ」
ローズが嘲笑する。
「死ねえええ!!」
ゴリアは空中に跳び上がり、全身の体重でローズを圧殺しようとした。
「万丈の鎧:兵卒の鎧」
プシューッ! ガキィィン! 蒸気と金属の駆動音と共に、漆黒の装甲がローズの脚を包み込んだ。
ゴリアが地面に激突するより早く、ローズは瞬撃の速さでその場から消失した。
「こっちだ、デカブツ」
ローズの声が頭上から降り注ぐ。
「飛んでいるのか……!?」
「いや、飛んでいるのではない」
老龍が冷静に訂正した。
「あの鎧が彼の脚力を極限まで増強し、さらに金属のワイヤーを放った。それを支点にして、空中を縦横無尽に跳ね回っているのだ……」
「最悪の事態に備えろ、ミネルヴァ……」
主人公はかなりのチート性能なようですね。 次の章でどうなるか、ぜひ見届けてください!




