341 フェロモンテロとでも言うべき現象
昨日、梓、カオルと濃厚にナニかをした勇太は、茶薔薇学園に出向いた。
ルナ抜きで複数プレイをしたけど、ルナは怒るどころか次の日に出る勇太フェロモンに感心している。
梓とは1回だけど1対1セック●をしたことがルナに知られている。LIMEグループに『嫁ズ』があるらしい。
「え、俺だけ仲間外れ?」
「いやあ~、そういう訳じゃないけど、男の人にはセクハラレベルでエグい内容なんだよね~」
メインテーマは勇太に関する性の話。何をしたら勇太から声が出たとか、どんな体位で勇太が興奮したとかだそうだ。
カオルも頑張って、どんな風に勇太に攻められたら気持ち良かったとか、書き込んでいるらしい。
勇太を愛する嫁ズには大切な情報共有らしいが、確かに勇太は加わりたくない。
「真子とかすごく食いついてきてるから、楽しみにしててね」
なにをだ?と言いたい勇太だが、ルナのストレートな表現に勢いが増している気がする。
そして前世ならルナの表情が般若になるような状況なのに、阿蘇で4Pをしてから、ルナの笑顔が前より可愛くなった。
今も、ドキンとした。
「どうしたの勇太、じっと見て」
「ルナ、最近は前よりもキレイになったよな」
「え、あ、あの…」
エロい話は顔色ひとつ変えずするくせに、褒められると顔を真っ赤にするルナだ。
「勇太」
「ん?」
「カオルとも早いうちに1対1でシてあげてね」
「ふむ?」
やっぱり男女比1対12の世界は、勇太に理解できない部分が多い
◆
茶薔薇学園に入って柔道場に行くまでに、絶対にラグビー場の近くを通る。だから顔見知りも多い。
今日もランニングから帰ってきた部員のみんなと遭遇した。
「久しぶり~、みなさん」
「勇太君お疲れ。最近は柔道の仕事が大変だったみたいね」
「まあね。あ、そうだ。久々だからクッキー焼いてきたよ」
「お気遣いありがと~」
「やっぱ、勇太君は優しいな~」
部員22人が勇太を囲んだのだが、様子が変だ。
「あぐっ」
「は…。なんだか今日の勇太君」
「カオルを教室で問い詰めて、昨日シたって白状させたけど」
「カオルから漂ってたフェロモンが、勇太君からだと100倍に濃縮されてる…」
みんな顔を真っ赤にして、先に勇太の至近距離まで近付いてきた3人は股間を押さえてどこかに走っていった。
とりあえず、いなくなった女子の分までクッキーを置いてきた。
◆
柔道場に入ると、すでに茶薔薇柔道部の練習が始まっていた。
全国制覇をして、2~3日は気が緩んだけど次のインターハイは追われる立場。
ましてや県予選で負けるわけにはいかないし、早くも全員が気を引き締めている。
カオルも1年部員相手に内股を決めたところだ。
「おら、襟を取られたとき焦りすぎ。おめえは次のエース候補だ。顔に出すな」
「はいっ、カオル先輩」
「長いリーチ生かせるよう、もっと脚を使え」
「はいっ!」
勇太とルナは、自分達にも気付かないくらい、練習に集中しているカオルも好きだ。
「カオルって格好いいよな」
「だね~。だから夜の別人としか思えない姿にグッとくるよね」
「あ~、確かに可愛いよな」
「でしょ~」
真剣なカオルは、まだ勇太に気付かない。けれど、他の柔道部員や、ギャラリーは2人の会話を聞き逃さなかった。
『聞いたよね』
『やっぱ、そうなんだ~』
『柔道着を着たら虎みたいなカオルが、4Pのときは子猫になるんでしょ』
『ギャップ萌えって、ホントにあるんだ』
『ルナさんって、噂通りにベッドの魔王か~』
カオルは意外と恥じらいがある乙女だった。ただ、ここは肉食女子がはびこる貞操逆転世界。
男子と関係を持つと、大胆な女子はより大胆に。
大胆でない女子も大胆に、という具合に肉欲が加速するのが普通。
勇太が純真と思っていた異母妹メイちゃんだって、ゲンジとの濃厚な性生活を勇太に報告してくる。
見た目肉食のカオルが、勇太、梓、ルナとの4Pで攻められっぱなしという話にみんな驚いている。
ちなみに勇太は、そんな話が広まったこと、ルナと梓が発信源であることで、驚いている。
「カオルさ~ん」
「こんにちは」
「ん」
「おっす、長谷川三姉妹」
「よっカオル。といっても、今朝まで一緒だったよな」
「カオル~、夕べはお楽しみだったようですな~」
「お、おう。勇太にルナも、よく来たな…」
いきなり顔が真っ赤になるカオル。柔道着という最上級装備なのに、キョドっている。
なんとなく内股でもじもじしている。
ルナとカオルが2人で話している。その姿がギャラリーに、むっちゃ注目されていることに双方とも気付いていない。
「着替えて来るから、相手してね、カオル」
「う、うん、ルナ」
「どうしたの、かしこまっちゃって~」
「いや、なんでもねえ」
「可愛いなあ、カオルったら」
「えっ」
ルナの前で、明らかに以前より女の子っぽくなるカオル。
逆にルナは変わらなさすぎる。
ギャラリー女子達はそれを見て思う。やっぱり、ルナは噂通りセック⚫で勇太に次いで、カオルも虜にしたと。
梓も敬意を込め、ルナは凄かったと漏らしている。
ルナ本人も知らないところで『魔王』の称号が完全定着しつつある。




