331 世に出していい歌を自分なりに整理
勇太は2月17日にパラレル市に帰ってきた。次は20日から隣県で始まる世界柔道絡みの仕事が入っている。
そこまでの間は2日間で、今は日付が変わって18日の午前2時。
女神印の回復力を生かし、1時間程度の睡眠ですっきり。
久々にパラレル市に帰ってきたし、転生後から続く大切なお誘いや、学業と仕事をやることにした。
夜勤明けの看護師山口キミカのグループと朝2時半からファミレス。朝4時からパンのウスヤ。梓、真子、麗子、ルナと一緒にパラレル高校に行って授業を受けた。部活は火曜日だから休み。
放課後にリーフカフェに行って午後5時半には離脱。すでに15時間のフル活動だが、勇太的には早仕舞だ。
今日だけは単独でやることがある。
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レコード会社の事務室を借りて、自分がパクっていい前世歌の整理することにした。
勝手な線引きを作る。
熊本で前世のヒット曲を作った『cooL』という3人組バンドの、パラレルな女子3人組に出会った。
その時に、すごく考えた。
そのヒット曲は勇太前世で令和元年くらいに売り出したと記憶している。こちらでは今からリリースされると思っている。タイムラグは7年以上ある。
勇太が今までに発表した前世パクり歌は、偶然にも平成中期には存在した歌だった。
もし勇太が『cooL』の歌を完全に思い出して発表したとする。時期が、パラレル『cooL』と同時だったらどうなっていただろう。
ここは男女比1対12の世界。勇太はすでにメジャーデビューしている上に、珍しい男性の作詞作曲家。
勇太が前世からパクった曲なのに、恐らく曲は勇太のオリジナルとみなされる。
長い時間をかけて曲を完成させたパラレル『cooL』は盗作と言われ、下手をすると音楽活動を断念するかも知れない。
「それだけは、やっちゃダメだな」
なので、少しずつ調べていくと、前世の男性作曲の歌が多く欠けていることに気付いた。
勇太が前世の父・風太の影響で聞くようになった歌がある。それは風太よりさらに前の時代の曲。
中島み●き、ユー●ン、サ●ン、チャ●&アス●など、昭和時代から活動している大御所のやつもあった。
こちらでも、その方々に該当するパラレル人物がいる。パラレルサ●ンは原●子さんだけなく全員が女性である。チャ●&アス●は女性ユニット。
勇太前世もパラレル世界でも同じ女性だからなのか、中島み●き、ユー●ンの歌は聞き覚えがあるフレーズが多かった。
パラレルなサ●ン、チャ●&アス●は、ヒット曲を多く持っていても勇太前世と似た曲が少なめ。
アニメ、特撮ものも違いを感じた。
アニメの曲はなんと「プリキ●ア」と激似のやつがある。
逆に、父風太に聴かされた、『タイガー●スク』の主題歌はない。
今日は、きちんと調べて自分が世に出していい曲かどうか分けた。
勝手な『時効期間』を20年に設定。平成15年くらいにできていたと思われる曲を使う。
「まだまだ、パクリ歌の引き出しはあるな」。悪いことを呟く勇太だ。
勇太は女性歌手の「アイミ●ン」が好きだった。こっちの世界で名前も似ているパラレルシンガーを見付けて、テンションが上がった。
その人の「まりー●ーるど」が大好きだった。
売り出された直後、前世ルナが聴いて勇太にも教えてくれた。まだ元気でルナと仲良くなっていくときも、難病に倒れたあとも、ルナが歌ってくれた。
心に染み込んだ曲だった。
今世でも同じ歌を聴けると思ったら、まだないのだ。
だから鼻歌でも歌えない。
どこかで歌って、間違ってネットから拡散なんてされたら、ご本人に迷惑がかかる。
「パラレルアイミ●ンさん、あの歌を早くリリースして」と何度も星に祈っている。
◆◆
自分なりの方針も決まった頃には真夜中。早くも次の日になった。
19日の水曜日は部活日だから、授業のあとは柔道部に行った。
ルナと一緒に部活に向かうと、今日の畳敷き当番のキヨミが他の1年生と一緒に畳を敷いていた。
「今日もよろしくね~」
「キヨミ、お疲れ」
「ん」。ファミリー入りしたが、部活の後輩として頭を下げるキヨミ。礼儀は正しい。
拾った子猫だが、キヨミの家で飼っている。長谷川和菓子店と住居は少し離れているから可能だった。
「キヨミ、猫次郎は元気かにゃ?」
「元気にゃ」
嫁ズになっても、キヨミの口数は少ない。笑顔は増えた。
柔道の練習は白熱した。勇太もいつものように頑張った。
ただ、1年生部員は勇太フェロモンが、さらにパワーアップしたことを感じている。
勇太がルナだけなく、カオル&梓ともセッ●スしたことを知った。
そこから最初の部活となる今日、なんだかピンクのオーラが倍増している気がする。
長谷川三姉妹ともセック●する頃には、お色気むんむんで直視できなくなってしまうのではないだろうか。そんなことを考えている。




