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モブ顔の俺が男女比1対12のパラレルワールドに転生。またも同じ女の子を好きになりました   作者: #とみっしぇる


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314/342

314 冬の選手権スタート

高校柔道、冬の選手権が始まる。


舞台は勇太前世でも観光スポットだったパラレル水前寺公園横にある、夏目漱石子記念武道館。


武道、球技、陸上、水泳、自転車の大きな競技が行われるデカい複合運動施設の中にある。


勇太前世の同じ位置にも、運動施設があった。そして競輪場もあった。


パラレル世界には競輪、競艇、オートレースといった、激しい戦いが売りとなる公営競技はない。


このあたりは、男子減少の影響だろう。


競馬はある。


さすがに勇太には、ギャンブルに関することは分からない。だから競輪場がないことには気付かない。なにせ、前世は難病により17歳を迎える前に社会生活を終えている。


今日の勇太は仕事絡みで来ている。だから到着時間、通路も関係者から言われた通りに守っている。


早朝に純子&風花と合流し、ルナ、梓とともに会場に来た。


「勇太く~ん!」

「まってたよ~」

「エロ可愛い~~」


勇太は武道館前に訪れ、声援を送ってくれる女性の前で一礼した。


ほうう~、と声が上がる。やはり、こういう態度の男子は少ない世界だ。


さっそく、柔道のPRをする。

今回も柔道連盟会長の鬼塚一子にも多くは頼まれていないが、率先して「今日は柔道の応援よろしくね~」と言いまくった。


半分くらいの女子は、勇太が今日ここを訪れた理由を思い出した。柔道絡みだぞ。


きゃ~、きゃ~と、声援が上がる。



選手入り口と少し離れた位置に立っている勇太だが、遠目に茶薔薇学園のみんなを見つけた。


カオルも勇太に気付いたけれど、お互いに手を振っただけ。茶薔薇は第三試合場に2番目で登場する。


勇太だけでなく、カオルを愛する梓も集中を乱さないために静かにした。


それはそれで、ギャラリーに反応あり。


「勇太さんが優しい目になったと思ったら…」

「視線の先には婚約者のカオルさんか」

「控えめで尊い」


「私が勇太君の婚約者だったら駆け寄って、婚約者アピールしてしまいそう」

「カオルさん、柔道とセ●クスの達人だもんね」

「いつでもヤれるから、公私を分けられるのか」

「柔道界イチ、モテる女の余裕か~」

「うらやまし~」



「あ、あう、あう」と集中力が乱れる処女のカオル。

「ほらカオル、試合前だよ」とツバキ部長。


同性からの尊敬がこもった意見に、むしろキョドってしまうカオルである。


多くのスマホ撮影も行われている。


連盟会長・鬼塚一子がネットをチェックしている。開会式で勇太、嫁ズ、純子&風花を歌わせる前から『柔道ばっかり!』と炎上している。


現役時代からアンチも多かった鬼塚は、ネット上の炎上は追い風だと思っている。


開会式。


鬼塚一子が軽く挨拶。


勇太がなぜか横に立って続いている。


「俺が大好きな柔道のハイレベルな試合を楽しみに、熊本まで来ました。みなさん、悔いが残らない戦いをして下さい」


♪♩♬♬♬♪♬♭♯♬

勇太が言い終わると同時に風花のギターが流れてきた。


「♪♩♪♪あきらめない君を~♪♭♪♭♪」


カオルのテーマソングを純子と勇太が歌い始めた。


4小節目からはルナ、梓も加わった。かなり堂々として空気を楽しんでいる。


ふたりは実は来年は、この場所に来れないと思っている。


勇太ファミリーという『ハーレム村』の内政組として、嫁ズナンバー3カオル以下、多くの嫁を迎える村長と助役の役割を担う。


早めに自分の子供を産んでおきたい。今ならカオルの親や姉達も子育てを手伝ってくれる。


だから、ふたりの中で来年の今の時期は、妊娠後期か出産後の可能性大だと思っている。



歌の最初のサビにかかった。参加全選手が息を吸い込んだ。


『頑張れ!』

♪♪♩♪♪♩♪♬


今や、柔道女子定番のテーマソング。


女子選手らは勇太と一緒に歌うため、各都道府県の予選が終わった瞬間から歌も練習していた。


もちろん、鬼塚一子が見逃すはずはなく、このシーンの音源を編集して柔道の宣伝に使うことにした。


『うわあ、すごい充実感』

『勇太君、ありがとう』

『もう、熊本に思い残すことはないね』

『だね』


いやいや君達、試合はこれから。これからが本番ですよ。


ともあれ、試合が始まった。勇太達3人はしばらくは自由時間。純子&風花は彼女らを目当てに来たファンの女の子に囲まれている。


勇太達はカオルが出場する第三会場に来た。


目の前の初戦は沖縄・ヤンバル商業高校VS山口・コットイ学園。次の試合で茶薔薇が登場する。


沖縄代表が3勝2敗で勝った。


次は茶薔薇学園と山梨・軽井沢ハイビスカス学園だ。前評価では茶薔薇有利。


茶薔薇は先鋒、副将、大将を固定。次鋒と中堅は相手を見て選ぶ。先鋒が山田ツバキ部長、副将が69キロ級ハラダヨシノ。そして大将が今川カオルだ。


もちろん勇太の心は茶薔薇学園の応援。だけど根が真面目。


今回は交通費、昨日からの宿泊代も柔道連盟から出してもらっている。


なのでいきなり、こんな応援になる。


「ツバキ部長頑張れーー!」

「あ、勇太君、ありがとー」


そして。

「ハイビスカスのハギワラさんも頑張ってーーーー!」

ギャラリーがざわっとした。


「うへっ、えええ、ありがとう、勇太さーーーーーーん!」


軽井沢ハイビスカス学園の先鋒・ハギワラミカコ17歳。まさかの、あこがれの勇太から名指しの応援。


一瞬の驚きのあと、勇太ブースターがかかってしまった。


勇太はこの試合、両陣営に同じ応援をした。


試合結果は5ー0で茶薔薇の勝ち。


だけど言わずもがなで、敵軍に大健闘されてしまった。


「勇太のモテ度が増したら、敵陣営のやる気スイッチもすごいことになったね」

「ユウ兄ちゃんの優しさだから、やめろとも言えないし・・」


ルナ、梓は苦笑いである。


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