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モブ顔の俺が男女比1対12のパラレルワールドに転生。またも同じ女の子を好きになりました   作者: #とみっしぇる


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306 団子なさんしまい

勇太は嫁が4人も増えることになった。


前世感覚で相手の親への挨拶が必要と思っている勇太は、さっそく行動に移すことにした。


不知火マイコの家族は4人で母親ふたりと妹ふたり。


3月なかばに北海道に一時帰郷だから、勇太も付いて行って挨拶する。


「勇太君の誠実さが私の心にも染み渡った。けれど、私達は厳密には付き合ってもいないし・・」


「いえ、マイコさんの五輪挑戦が終わるまで待つとはいっても、結婚を前提としたお付き合いを申し込むと宣言しました。返事に関係なく俺は親御さんへの挨拶が必要だと思ってます」


「けっ、結婚・・あ、ありがとう」


マイコの顔が真っ赤だ。女の子の顔だ。


あえて、カフェの中で言った。ざわついている。


『け、結婚・・』

『勇太君、はっきり言ったよね』

『マイコさん、真っ赤だ』

『一瞬、メス顔だ~。うらやましい』



当の本人であるマイコだけでなく、周囲からも称賛の声が上がった。


勇太からぐいぐいいく感じしか見せない。


勇太がマイコを知名度を上げるために利用しようとしているという意見は、ネット上で増える。


代わりに、マイコが勇太目当てパラレル市に来たという悪い噂は流れなくなる。


勇太的には100点なのだ。


このリアルタイム放映を花京院夏樹が見ている。ショックを受けている。


隣で伊集院君は、「やっぱり僕の親友は格好いいな」と呟いている。


この世界で珍しいBSSが起こってしまった。


さて次の日には、勇太は長谷川三姉妹の家に向かっている。


いずれそうなると思っていた。けれど、不知火マイコに乗じて嫁ズ入りを3人まとめて前倒しで確定させられた。


なので律儀な勇太は親御さんに挨拶に行く。


長谷川家は、母親4人、祖母2人で和菓子屋を営んでいる。


娘は三姉妹を入れて6人の構成。


重婚ありのこの世界、間門嘉菜の母親達で作った『マカド』と同じように、一緒に何かを経営するとき籍を入れることが多い。


これは勇太前世とは違うが便利。


お互いの信頼があるなら、もしもの時の権利譲渡が非常に簡単になる。なにせ配偶者だから。


実際に3姉妹の母親といえる人は実質的には3人で、ひとりは仕事だけの繋がりに近いとか。


またマルミ、タマミ、キヨミは人口受精ではなく父親がいる。


認知されているが、遠方に住んでいて会うのは年に1度。なので父親への挨拶は機会があれば、程度。



今回は勇太だけでなく、柔道部繋がりでルナ、ファミリーを取り仕切る梓、暇だった麗子を伴って三姉妹の家に来た。


三姉妹は勇太の現在の嫁ズとも籍を入れるから、当然の流れでもある。



パラレル駅から2駅離れた場所の駅近く。呉服店とか「和」な感じの店が並ぶ一角に到着。


『長谷川和菓子店』の看板があり営業中だ。


「いらっしゃいませ~」

「ゲルミかあさ~ん、みんな来てくれましたよ~」

「婿来訪」


「まあまあ、いらっしゃい」


三姉妹を生んだゲルミ母さんが出てきてくれた。


そして店の中には山ほど人がいる。三姉妹が思い切り宣伝していた。


マルミがピンク、タマミが白、キヨミが薄緑の着物を着て接客している。


店は大きく、入って左の方には喫茶コーナーもある。


そこに、みんなで座った。勇太は和菓子を買いに来たことがあり、母親達とは一応の面識もある。


母親全員が仕事の手を止めて勇太の前に来た。


お客さんのスマホだけでなく、長谷川家のビデオカメラも向けられている。


男子の公開挨拶は珍しいのだ。


「ゲルミさん、他のお母さん方、娘さん達との結婚を前提としたお付き合いを認めていただきに来ました」


「どうぞ~。もちろん大歓迎ですよ」


一通り、簡単な挨拶を終えてお茶を出された。お茶請けは三色ダンゴだった。


勇太は、そういえばと思った。


三色ダンゴは、勇太前世と同じ順番で串に刺さり、意味も同じ。


上からピンク、白、緑。


マルミ、タマミ、キヨミが三つ子だから、仲良しな3人はダンゴの色を自分のテーマカラーにしていると聞いた。


マルミが桜を現すピンク。

タマミが雪を表現した白。

そしてキヨミが新緑をイメージした緑。


勇太は知らないが、勇太の前世と三色ダンゴの色の意味は一致する。


キヨミが勇太の前で着物を見せた。「ダンゴ色と一致」


ある意味、晴れの日である本日は三姉妹で話して着物を決めたそうだ。


「キヨミ、可愛いぞ。もちろんみんなもな」

「にへ」


「勇太先輩」「先輩」

「どうしたマルミ、タマミ」


「せっかくだから、私達に何か歌ってほしいっす」

「そうです。選曲は何でもいいんで、記念にしたいです」


「ちっと待てよ。そうだな~~」


三色ダンゴを見て閃いた。いや、閃いたというより前世の人気曲を前から思い出していた。


ダンゴに刺さった三兄妹の歌で、タンゴ風のリズムで歌っていたやつだ。歌詞は即興で考えた。


「三姉妹のテーマ。こんなのどうだ?」

♪♪♪♩♩₤₤♪♩


ダンゴを掲げた勇太がアカペラで前奏を奏で始めた。ルナ達も聞いたことがないやつだ。


「桜の頬ならマルミ♪♪♩♩、純白少女のタマミ♪♩₮、新緑の中からキヨミ♪♪♩♩」


♩♩♪₤₮♩♩


嫁ズと三姉妹で手拍子した。ノリがいい曲。


「いつも仲良くくっつうて~~、ダンゴなさんしまい♪♩」


「ありがとうっす」

「ありがとうございます!」

「感謝」


『勇太君、また新曲だ』

『三つ子のダンゴだ』



今回は流れで三姉妹のテーマソングになった。個々の歌は、改めて作ることにした。


この歌自体はウケた。


長谷川和菓子店の発信から、和菓子と団子のテーマとして親しまれていくことになる。

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