304 エロ度が増した勇太のマッサージは危険物
勇太はマッサージに興味が沸いた。何人もの女性を揉んで性的な意味で昇天させてしまった。
勇太の嫁ズは本日1月24日も、カオル、麗子、純子、真子、嘉菜がリーフカフェに来たときに餌食になった。
最後に施術された嘉菜など、これが勇太マッサージの初体験。その上、自分より先に攻撃を食らった嫁ズ4人のとろ~んとした目を見たあとだった。
パイプ椅子に座らされ、勇太の指が首筋に触れた瞬間に意識朦朧となった。
「どうしたの嘉菜さん。首筋がすごく硬いよ」
「あ、あの、いえ、イきそうで、いえ、疲れですかね」
『疲れ』と硬直した肩。今の勇太の職人魂に、火を付けただけだ。
もみもみもみ。パイプ椅子の間から、背中や腰、前は鎖骨の下まで、もみもみもみした。
「あ、あうっ、うっ、あふっ」
カフェのお客さんで『前戯?』と漏らしてしまった方々もいる。
困ったものである。
「ふうっ。みんなの肩もほぐれたかな」
にかっと笑う勇太に、みんなドキドキである。
みんなイキ顔をさらすのは耐えたが、『施術後』の顔は目がうつろで頬も赤い。情事のあとにしか見えなかった。
そして麗子が「純子、私達の顔って、セッ●スしたあとみたいになってるよ~」と無邪気に笑った。
勇太は「なんだよそれ。麗子ってぶっとんでるな~」
見ていた女性達は、『やっぱセッ●ス直後のメス顔なんじゃねえか』とひそひそと言い合った。
勇太耐性が高いルナと梓は前の日にカフェ内のマッサージには耐えた。けれど帰って勇太に家で追加攻撃を食らってふたりとも果てた。
そしてルナは勇太を襲った。
梓はギリギリで自室に帰って我慢した。梓は3月3日、カオルと一緒に勇太に貫いてもらうことにこだわっている。
この世界ならではの、女の操というやつだ。
本番以外のことは済ませていても、まだギリギリで処女だ。
カフェの常連さんも5人ほど、自分から望んで尊い犠牲になった。
これ、勇太自身にエロい気持ちがないからタチが悪い。
ネット上に公開されているが、目をつぶって音声だけ聞くと情事に聞こえてしまう。
それも、この世界では珍しい、男子が一方的に女子を開発している光景。
勇太が優しく、女性の耳元にささやいたりしてる。
「じんわりと濡れてきましたね」
「すっかりほぐれて、柔らかくなりましたね」
「ほら、ずっぽり深く入りました」
いやいや、濡れたのは新陳代謝が良くなって汗をかいたから。ほぐれたのは肩。深く入ったのは腰にあてた指。
女性側からの答えが「いやんっ」「あふっ」「うっ」だから致し方ない。
ところで、この世界のノーマルな●ックスで男子は仰向けに寝ているだけ。それがナニかの普通だ。
特にハーレム男子なら一晩で3人ほど相手にすることもあるし、女子が男子の体力を奪わないための配慮だ。
このあたりも堂々とスマホで撮影されている。
勇太がマッサージの数をこなし撮影も許可したのは、技術向上のみが目的。
しかし、肉食女性な視聴者からしたらエロネタがネット上に投下されただけだ。
◆
ただ、ここで勇太はマッサージを控えることにした。
来る予定がなかったルナと梓がカフェに慌てて来たからだ。
ふたりが来た理由は、不知火マイコ。彼女に関するよくない話が浮上した。
引き金は、まさに勇太のマッサージ。
勇太も嫁ズも、彼らを取り巻く人達も、マイコが真剣に柔道をやっていることは知っている。
カフェに来るときも、ほとんどは勇太が学校に行っている時間帯。
短期間ながら北海道時代と変わらず、ストイックな姿勢だ。
だから、ごくたまにしかないマイコの息抜きは周囲に微笑ましい目で見られている。
しかしマイコは知名度が全国区なのだ。
パラレル市に来て、いきなり美少年の花京院夏樹を暴女から助けて懐かれた。
ただ救出シーンはネット上には流れていないし、マイコがナンパしたと変な話になって流れている。
ネット上や花京院夏樹の中学でも変な噂が立つほど。
夏樹が最近はマイコの所に来る回数が激減しているが、好奇の目にさらされるから来ていないだけ。
所詮は、男女比1対12の世界で甘く育てられた男子。メンタルは弱い。
従兄の伊集院光輝君は口を出さなくても、心の中では落胆している。
勇太大好きな伊集院君は最近、勇太と冬木ゲンジの関係が少し羨ましい。
勇太の弟分である冬木ゲンジは、勇太の異母妹メイちゃんに彼女になってもらうため頑張っている。
最初は夏樹よりも頼りなかったけれど、決してメイちゃんをあきらめることはなく守ることを選んだ。
だから勇太は言葉で突き放したりしながらも、手助けした。
ゲンジは何度もダメ出しされてるのに、勇太を慕っている。
夏樹にその気概はない。
マイコは誤解により、柔道を口実に引っ越して男子ふたりと遊んでいると中傷誹謗にさらされている。
下手をしたら実害もありそうなのに、夏樹は彼女を庇う気がない。
夏樹の行動は、マイコが最初に予想した通りになった。男女比1対12の世界では普通のこと。
誰も咎めない。
夏樹も、マイコにヘイトが集まる理由の半分は勇太だし、そこまで罪悪感は持っていない。
だから、ほとぼりが冷めたら、マイコに会いに行こうと思っている程度。
たった今、伊集院君と夏樹は伊集院家のサロンにおいてお茶を飲んでいる。伊集院君は呟いた。
「夏樹、君の失恋は確定的かな。なぜ僕が勇太君と親友であることが誇らしいと言ったのか分かってないね」
伊集院君には確信がある。
勇太は不知火マイコを守るため、即座に行動に移ると。




