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モブ顔の俺が男女比1対12のパラレルワールドに転生。またも同じ女の子を好きになりました   作者: #とみっしぇる


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301/342

301 グラウンドの中心で愛は叫ばない

1日22日の放課後。


勇太は嫁ズナンバー7の吉田真子をおんぶ、ルナの手を引いて放課後の校門に向かって歩いている。


もちろん大注目だ。


今日の勇太は、体育の時間に周囲をざわつかせた。


今日は勇太、真子の3組とルナの4組で合同体育の授業があった。校庭でマラソンの日だったけど、真子が足をひねった。


体育の時間までさかのぼる。


みんな、長袖のジャージ上下だ。


勇太は上着のファスナーを7割空けているので、冬でもエロカワ健在。


「ルナ、委員長、今日は一緒に走ろうよ」


「ええ? 私はすごく遅いよ。ふたりに悪いよ」


「大丈夫。自主トレのときルナと本気の駆けっこしてるし、せっかく3人だから楽しもうよ」

「だね」


「悪いよ・・けどありがとう。甘えちゃおうかな」

「よし」

「おっけ~」


勇太が右手でルナ、左手で真子の手を取って走り出した。


勇太ファミリーは女性同士も籍を入れる関係だから、ルナと真子も仲がいい。


3人のやり取りに、『炎上してしまえ、リア充どもが』の怨念が渦巻いている。


それでスタートしたのだが・・


やはり真子は頑張りすぎる。


手は繋いでないけど、勇太が退屈しないようにと、オーバーペースで走ってしまった。そして800メートル地点で転んだ。


「きゃっ」

「真子!」

「委員長!」


勇太とルナで抱き起こしたけど真子が左足首を引きずっていた。だから勇太が触診した。


勇太は意外に分かる。


勇太は前世を難病で去った。その過程で筋肉がなくなっていった。


当然のごとく抵抗した。歩けなくなるのが怖かった。筋肉や靭帯の位置を確認しながらセルフマッサージした時期もあった。


こっちの世界では女神印の健康体があるから忘れていたが、勇太には応急措置の基礎知識が入っている。


「委員長、寒いけど我慢してね」

「ええ?勇太君」


真子を心配して集まってきた、2つのクラスの女子達がざわついた。


そして心配の感情が、真子へのヘイトに変わった。


勇太が真子のジャージをまくって、靴と靴下を脱がせた。そして右手でふくらはぎを持って、左手で踝の辺りを触り始めた。


「ゆ、勇太君、足が蒸れてて・・」

「そんなことより、この辺は痛くない?」


「軽くひねった程度の痛みだよ・・・はっ」


真子は周囲の視線と、校舎の窓際から身を乗り出して見ている女の子に気付いた。


公衆の面前で、希少な男子に自分の汚れた足を持たせている。


「ゆ、ゆ、勇太君」


「大怪我ではないと思うけど、保健室に行こうよ委員長」

「は、はい、・・えええ!」


真子は自分で立とうとしたけど、その前に勇太に抱えられた。


校庭のど真ん中。


愛は叫ばないけど、パラ校創立以来初となる、男子による女子の運動場お姫様抱っこだ。


「ルナ」

「分かってる。真子の靴と靴下だね」

「うん、よろしく」


授業中なのに、進行方向の校舎から身を乗り出して見ている生徒かたくさんいる。先生も混じっている。


後ろからは、3組と4組のクラスメイトの刺すような視線を感じる。


『前門のメス虎、後門のメス狼』


真子は、男子に尽くされた女子が同性に嫉妬されるときに使われる、有名な格言を思い出した。



最近の真子は、勇太の攻撃に慣れてきたつもりだった。


いきなりの頬ふにふにも耐えたけど、今回は桁が違う。


柔道の試合会場、満員の観客の前でルナやカオルは、勇太にお姫様抱っこされている。


ふたりに夢見心地だったかと聞いたら「状況を楽しむ余裕なんてなかった!」とハモられた。


「あぐっ」


真子は意識を手放しながら、ルナとカオルと同感だと思った。


そして放課後、真子の一番のパートナーである嫁ズナンバー6の間門嘉菜が車で真子を迎えに来た。


真子は遠慮したのだけれど、勇太が真子を背負い、ルナが荷物を持ってくれた。


熱視線を浴びる真子は緊張のあまり、何度も意識を手放しかけた。


体育中の男子によるお姫様抱っこ、放課後の男子による女子のおんぶ。共に勇太の例しかない。


真子は家で、感想を姉妹に聞かれて語った。


「刺激がありすぎる勇太君の過剰サービスは、時に楽しむ余裕がなくなるときがあるんだよね~」


妹達は声を揃えて『知らんがな』と言ったとか。


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― 新着の感想 ―
復活更新ありがとうございます。\(^_^)/ 待ってました。
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